【ミニ企画展】いたばし浮世絵ものがたり

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ページ番号3000584  更新日 2023年4月15日

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令和5年度のミニ展示は、「いたばし浮世絵ものがたり」と題して、当館所蔵の浮世絵を紹介していきます。毎回テーマを設定し、数か月ごとに展示替えを行います。

期間:令和5年4月4日(火曜日)から令和6年3月31日(日曜日)まで

場所:郷土資料館 常設展示室内 ミニ企画展展示会場

時間:午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)


Vol.1 名所戸田川

期間:令和5年4月4日(火曜日)から

 江戸から京都へ向かって、中山道の1番目の宿である板橋宿を出ると、2番目の宿である蕨宿との間には戸田川(荒川)が流れていました。江戸の防衛上、戸田川には橋が架けられず、戸田の渡しと呼ばれる定渡船が両岸を行き来していました。戸田川の流れと低地の広がる風景は、江戸近郊の名所のひとつとして、江戸時代以来の地誌や浮世絵に描かれています。


1、桜が散った後のお花見

 桜の花が散り、お花見もひと段落かと思いきや、江戸時代の庶民には次のお花見の予定があったようです。かつて板橋区域でも、蓮根や志村の戸田川(荒川)沿岸の低地には、サクラソウが広がり、その花が人々を楽しませていました。

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二代歌川広重「三十六花撰 東京戸田原さくら草」慶応2年(1866)

2、役者絵と名所絵のコラボ いたばしと八犬伝

 江戸時代一のベストセラー小説といわれる『南総里見八犬伝』の一場面が、いたばしを舞台に描かれています。物語では神宮川(かにわがわ)という架空の場所ですが、戸田川(荒川)をこれに見立て、その風景の中に物語のストーリーを展開しています。題箋から衣類の柄まで、歌舞伎役者や八犬伝になぞらえた絵師の遊び心もお楽しみください。

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歌川国貞(三代歌川豊国)「木曾六十九駅 板橋 戸田川 網干左母次郎」嘉永5年(1852)

このページに関するお問い合わせ

板橋区立郷土資料館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-35-25
電話:03-5998-0081 ファクス:03-5998-0083
教育委員会事務局 生涯学習課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。