2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

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ページ番号4001928  更新日 2025年5月15日

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2025ボローニャ展ポスター

展覧会名

2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2025 Bologna Illustrators Exhibition

会期

2025年6月27日(金曜日)~8月11日(月曜日・祝日)

開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日

月曜日、7月22日(火曜日)

(但し7月21日(月曜日・祝日)、8月11日(月曜日・祝日)は開館)

観覧料

一般900円、大学生600円、高校生以下無料

*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

主催

板橋区立美術館、JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会)

協力

Bologna Children's Book Fair、株式会社 偕成社

Bologna Illustrators Exhibition, curated by Bologna Children’s Book Fair / BolognaFiere in partnership with JBBY


展覧会概要

「ボローニャ国際絵本原画展(Illustrators Exhibition)」は、児童書のためのイラストレーション・コンクールの入選作品を紹介する展覧会として、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアに伴って毎年開催されます。児童書のトレンドや今後の動向を展観することができ、新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています。59回目となる本年は、89の国と地域から過去最多となる4,374名の応募があり、日本の6名を含む29の国と地域の77名(76組)が入選しました。本展ではその全入選作品を一堂に展示いたします。多彩な表現やテーマ、技法からなる作品をお楽しみください。また、会期中には絵本に関する講演会や連続講座、ワークショップなどのイベントを予定しています。


ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(BCBF)と「ボローニャ国際絵本原画展」

ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア (Bologna Children's Books Fair/以下、BCBF) は、毎年春にイタリア北部のボローニャ市で行われる児童書専門の見本市として1964年に始まり、2025年には62回目を迎えました。BCBFは4日間にわたって開催され、出版社による版権の売買のみならず、展覧会や講演会をはじめとする文化イベントも多数行われ、児童書の新たな企画を生み出す場として世界中から注目されています。
ボローニャ国際絵本原画展(以下、ボローニャ展)は、BCBFに伴って開催される児童書のイラストレーションの展覧会です。1967年から毎年開催されており、1976年よりコンペ形式となりました。出版・未出版を問わず子どもの本のために制作した作品(5枚1組) があれば応募することができます。国籍の異なる5人の審査員は毎年入れ替わり、厳正な選考が行われます。実験的な試みも積極的に受け入れ、多様性を重視しながら審査が行われます。
本展は単なる展覧会というだけでなく、イラストレーションの現在や今後の動向、また多様な表現を広く紹介するとともに、新しい才能との出会いの場でもあります。


2025年の入選作より


アン・キョンミの作品
アン・キョンミ
(Kyoung-mi Ahn 韓国)
「仮面の夜」
umecoの作品
umeco(日本)「そこにある」

マルコ・クワドリの作品
マルコ・クワドリ(Marco Quadri イタリア)
「エイリアンはみどりじゃない」
Lucie Lučanskáの作品
ルツィエ・ルチャンスカー
(Lucie Lučanská チェコ共和国)
「テントのなかで」

うめだよしのの作品
うめだよしの(日本)「花といっしょ」
ネグレスコロールの作品
ネグレスコロール(Negrescolor スペイン)
「世界の言語」

木村友美の作品
木村友美(日本)
「きっと世界のどこにでも起こっている物語」
小池結衣の作品
小池結衣(日本)「ここにいます」

Ishita Jainのイラスト
イシタ・ジェイン(Ishita Jain インド)
「真夜中のバイク」
FOROUZESH MARALの作品
マーラール・フォルーゼシュ
(Maral Forouzesh イラン)
「マリーという名の少女」

メリッサ・シレスの作品
メリッサ・シレス
(Melissa Siles ペルー)
「ペット」
波田佳子の作品
波田佳子(日本)
「かわいい ちいさな さくらんぼ」

神鳥海南江の作品
神鳥海南江(日本)「ゆうぐれ」
ロシーオ・カッツの作品
ロシーオ・カッツ(Rocio Katz アルゼンチン)
「泳ぐ」

アナ・テラルの作品
アナ・テラル(Ana Terral モルドバ共和国)
「ピンクの町で」


特別展示 シドニー・スミス

2024年に国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したカナダの絵本作家シドニー・スミスの作品を特別展示いたします。絵本原画を含む約50点の作品とスケッチブックをぜひご覧ください。
板橋区立美術館は、2023年にイラストレーター向けワークショップ「夏のアトリエ」のためにスミスを招聘しました。本展のメインビジュアルは、スミスが当館滞在中に描いたものです。また、本展カタログの表紙はスミスによる描き下ろしとなります。これらの原画もあわせてご紹介します。

2025年カタログ表紙原画
2025年ボローニャ展カタログ表紙原画

このまちのどこかに 表紙
『このまちのどこかに』
(邦訳版:評論社、せなあいこ訳)
おばあちゃんのにわ 表紙
『おばあちゃんのにわ』
(邦訳版:偕成社、原田勝訳)
ぼくは川のように話す 表紙
『ぼくは川のように話す』
(邦訳版:偕成社、原田勝訳)

シドニー・スミス ポートレイト
Photo by Steve Farmer

シドニー・スミス Sydney Smith
1980年、カナダのノバスコシア州に生まれる。2015年に出版した絵本『おはなをあげる』(文:ジョナルノ・ローソン/邦訳版はポプラ社刊)でカナダ総督文学賞を受賞。その後も『うみべのまちで』(ジョアン・シュウォーツ、2017年/邦訳版はBL出版刊)、『おばあちゃんのにわ』(文:ジョーダン・スコット、2023年/邦訳版は偕成社刊)、『ねえ、おぼえてる?』(2023年/邦訳版は偕成社刊)などを出版し、いずれも高い評価を得ている。2024年、国際アンデルセン賞・画家賞を受賞。2025年夏には新作絵本『あらしの島で』(邦訳版は偕成社刊)を出版予定。



特別展示 ボローニャSM出版賞 エンリケ・モヘイラ

「ボローニャSM出版賞」は、BCBFとスペインのSM財団によって2010年に設立されました。イラスト分野の新しい才能を発掘、奨励、サポートすることを目的としたもので、毎年35歳以下のボローニャ展入選者を対象に受賞者が選ばれます。受賞者にはスペインの出版社であるSM出版から絵本を出版する機会と賞金が与えられます。
本展では、2024年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したブラジルのイラストレーター、エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)の新作絵本「La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)」をご紹介します。ブラジルの先住民の儀式に着想を得てつくられたサイレント・ブックです。ボローニャ展から羽ばたく若手イラストレーターの活躍をぜひご覧ください。


エンリケ・モヘイラ(Henrique Moreira)
1998年生まれ。ブラジル出身。グラフィックデザインを学んだあと、2022年に絵本「O primeiro dia(はじめてのひ)」(Planeta Tangerina刊)でデビュー。同作品で2023年のボローニャ展入選と、同年のボローニャ・ラガッツィ賞を受賞し注目を集める。2025年ボローニャ・ラガッツィ賞コミックス部門のスペシャル・メンションを授与された「O Sr. Gato Mágico」(2024年、Planeta Tangerina刊)や、2024ボローニャ展入選作をもとにした「Tatu do Azul」(2024年、Edições Barbatana)など、次々と絵本を発表している。

ヘンリケ・モヘイラ 空と大地のダンス 表紙
「La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)」
SM出版、2025年


2025ボローニャ展の関連イベント

講演会や子ども向け・中高生向け絵本作り講座、ワークショップなどを予定しております。
詳細が決まり次第、順次本ページにてお知らせします。


2025ボローニャ展 巡回スケジュール

2025年3月31日(月曜日)~4月3日(木曜日)

2025年6月27日(金曜日)~8月11日(月曜日・祝日)

板橋区立美術館

2025年8月16日(土曜日)~10月13日(月曜日・祝日)

2025年11月7日(金曜日)~12月14日(日曜日)