いつでもユニバーサルデザイン展
いっしょに考えよう!ユニバーサルデザインのこと
ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍、個人の能力の違いにかかわらず、だれもが快適に暮らせる環境をつくることです。
このページは、「いつでも・どこでも・多様な人が」アクセスすることができ、ユニバーサルデザインについて知ることのできるオンライン上の常設展示会です。
身近な事例紹介や楽しいクイズを通じて、ユニバーサルデザインについて一緒に考えてみませんか?
ユニバーサルデザインって何だろう?
ユニバーサルデザインとは?
ユニバーサルデザインとは、すべての人が快適になるようにしようという考え方です。
「すべての人」ってだれのこと?
ユニバーサルデザインの守備範囲はとても広く、例えば、障がいのある人、お年寄り、妊婦さんなどは、もちろんのこと、日常生活やまちの中で、不自由を感じている人たちも「すべての人」に含まれます。
あなたも、わたしもユニバーサルデザインの対象です
ユニバーサルデザインは、状況や環境によって不自由を感じる人も対象です。
例えば、視力が悪い人、手足をケガした人、大きな荷物を持った人、小さな子どもを連れた人、左利きの人なども対象です。
あなたも、いままでに経験したことのある状況がひとつはありませんか?
例外なく、「すべての人」が快適になるよう工夫していくことが、ユニバーサルデザインの考え方です。
こんなこともユニバーサルデザインの工夫です
例えば、最近、小さい文字が見づらくなった上司のために、資料の文字を大きくして読みやすくするといった気遣いもユニバーサルデザインの工夫と言えます。
「今より少しでも多くの人が快適になるように」と一人ひとりが工夫していくことで、だれもが不自由を感じることなく生活できる環境がつくられていきます。
身近なユニバーサルデザイン事例
建物のUD 板橋区役所 南館
板橋区役所南館の1階と2階には、左右対称の広いトイレがあります。どうしてでしょうか。
一つは、左麻痺の人が使いやすいように、右側に手すりや流すボタン、ペーパーホルダーがある右用トイレで、もう一つは、右麻痺の人が使いやすいように、左側に手すりや流すボタン、ペーパーホルダーがある左用トイレです。
身体の左右どちらかに麻痺があり、身体の片側しか使えない方がいます。このトイレは、右用と左用のトイレがあるため、どちら側に麻痺があっても、使いやすいトイレを選んで利用することができます。また、スペースにゆとりがあるため、車いすや杖を使っていても、安心して利用することができます。
そして、このようなトイレしか使えない方がいることに配慮して、ほかの空いているトイレを使おうという思いやりの気持ちを持つことも大切です。
建物のUD 板橋区役所 南館・北館
板橋区役所南館や北館には、みんなを目的地まで連れていく、わかりやすい案内板があります。どのような工夫がされているのでしょうか。
字体は、飾りがなく、線がはっきりとした、見やすいものを使っています。
文字サイズは、案内板を見る場所から見やすい大きさにしています。
色は、高齢の方や色覚障がいの方が見やすいよう、暗い背景と白い文字で色のコントラストを出し、文字をくっきりさせています。また、目的地までわかりやすく誘導できるよう、南館は青、北館はグレーで統一しています。
配置は、入口から目的地まで切れ目なく誘導できるよう、利用する方の動きに沿った場所に設置しています。
表現は、日本語が不得意の方も理解しやすいよう、多言語やピクトグラム、窓口番号、窓口内容などで表しています。
その他、案内板の色を際立たせ、見つけやすいよう、周りの壁や天井、デスク、カウンターなどに、カラフルな色を使わない空間づくりをしています。
くらしのUD 赤ちゃんの駅
「赤ちゃんの駅」のマークがある建物を見たことはありますか?この「赤ちゃんの駅」では、なにができるのでしょうか?
「赤ちゃんの駅」では、赤ちゃんの授乳やおむつ替えなどができます。
板橋区では、保育園や児童館、商業施設など、180か所を超える建物を「赤ちゃんの駅」として指定しています。
乳幼児を連れた方も、安心しておでかけできるようにするための板橋区発祥の取り組みです。赤ちゃんの駅には、清潔感のある授乳スペースやおむつ替えスペースなどがあります。また、ミルク用のお湯もあります。ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。
赤ちゃんの駅の設置場所など、詳しくは以下のリンクからご覧ください。
ユニバーサルデザインクイズ
UDクイズ 「声かけ」
困っている人への声のかけ方として、ふさわしいものはどれでしょう。
(1)ひとりでできますか?
(2)何かお手伝いしましょうか?
(3)大丈夫ですか?
正解は、(2)です。
「できますか?」「大丈夫?」と聞かれると、心配をかけないように「できます」「大丈夫」と答えてしまうことがあります。また、声をかけて断られた場合でも、見守ることも一つのサポートです。いつでも歩み寄れるよう距離をおいて見守ってください。
UDクイズ 「白杖サイン」
視覚に障がいのある方が、白い杖をかかげ、ある「サイン」を示しています。それは、何でしょうか。
(1)SOSのサイン
(2)待ち合わせのサイン
正解は、(1)です。
視覚に障がいのある方が、頭上に白い杖をかかげているときは、SOSのサインです。見かけたら、ゆっくりと声をかけ、困っていることを聞き、サポートをしてください。
特に、駅のホームや路上などでは、危険がいっぱいです。SOSのサインがなくても、見守ったり、声をかけたりすることをお願いします。
UDクイズ 「盲導犬」
盲導犬を同伴している方は、横断歩道を渡れるかどうかをどのように判断しているのでしょうか。
(1)盲導犬の誘導にゆだねる
(2)盲導犬からの合図をもとに判断している
(3)周囲の音や雰囲気によって、自ら判断している
正解は、(3)です。
盲導犬は、横断歩道を渡れるかどうかの判断はできません。盲導犬を同伴している方は、自動車の音や周りの様子などから自分で安全を判断しています。目の不自由な方を横断歩道で見かけたら「青になりましたよ。」などの声かけをしましょう。
UDクイズ 「外国人への対応」
外国人への対応として、ふさわしいものはどちらだと思いますか。
(1)どんな漢字にもふりがなを振る
(2)よく使われる言葉はそのまま使い、簡単な言い換えを添える。
正解は、(2)です。
難しい日本語にふりがなを使用しても、理解されない場合があります。ふりがなに加えて、簡単な言い換えをしましょう。(例えば、「申請書に記入する」に「この紙に書く」と付け加える。)
また、(2)のように、よく使われるため覚えていた方がよい言葉はそのまま使用し、簡単な言い換えとあわせて使いましょう。
UDクイズ 「手話」
手話にも方言があります。次の(1)と(2)は同じものを表す手話です。何を表しているのでしょうか。
(1)大阪では、右手の親指と人差し指で作った丸を左胸に当てる
(2)東京では、左手のひらに右親指を当てる
正解は、「名前」です。
手話は、ろう者にとって大切なコミュニケーション手段であるだけでなく、音声に頼らない一つの「言語」です。コロナ禍でマスクをつけている人が多い今は、みんなにとって役立ちます。 おうち時間でぜひ手話を学んでみてはいかがでしょうか?
板橋区では「東京都板橋区手話言語条例」を定め、手話言語の理解促進に努めています。詳しくは以下のリンクからご覧ください。
UDクイズ 「非常口サイン」
建物内には必ずある、非常口サイン。このデザインは、どこの国が作ったものでしょうか?
(1)アメリカ
(2)日本
(3)スイス
正解は、(2)です。
日本では、1970年代のデパート火災をきっかけに、消防庁が非常口サインのアイデアを募集しました。そのアイデアをもとに、外国人や子どもにはわかりにくかった「非常口」という文字ではなく、どこへ逃げるのかがひとめでわかるデザインが生まれました。
その後、非常口サインは、国際的にも認められ、現在まで続く、日本発の世界標準デザインとなっています。
色のユニバーサルデザイン
同じ風景 なのに違う色
同じ日常の風景でも、違って見える人がいることを知っていますか。
あなたの見ている風景は、ほかの方から見ると少し違った色に見えている場合があります。
色覚の多様性
色覚障がいのある人は、男性20人に1人、女性500人に1人ほどと言われています。色覚障がいのある人と一般の人とでは、色の見え方が異なっており、例えば、一般の人には色とりどりに見えていても、色覚障がいのある人には、色が少なく見えていることがあります。
色覚障がいのある人は、「赤い用紙に書いて」「緑の看板が目印です」 と色で言われても、わからないことがあります。
「色」の見え方は皆に共通するものではありません。そのため、色に頼らなくても情報が伝わるような工夫をするのがおすすめです。
お手軽にできる みんなに伝わる色の使い方
(1)色を使いすぎない
資料で円グラフを使う時、色が多すぎるとゴチャゴチャして見にくくなります。同じ色で濃淡をつけて表現することで、スッキリと見やすいグラフになります。
(2)色のみに頼らない
色覚に障がいがある方にとって、赤と黒の組み合わせは見分けにくいです。強調したい箇所を赤ではなく、白抜きにすることで、みんなが見やすくなります。
白黒印刷をしてみて、見やすければ、みんなに伝わる色の使い方になっているという一つの目安にもなります。カラープリンターのインクの節約にもなりますよ。
サインのユニバーサルデザイン
ピクトグラムってなに?
看板や案内板などの案内サインで、マークやピクトグラムを使うと、よりわかりやすく情報を伝えることができます。
ピクトグラムとは、文字ではなく絵を使って、それが何かをわかりやすく示したものです。
ピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで、競技種目や施設サインに使われ、広く知られることになりました。国による文化や言語の違いはあっても、世界中の人たちがひとめでわかるデザインは、著作権の公開という日本の意気込みと願いにより、その後の国際行事で使われ、現在、私たちにとって身近なものとなっています。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、人によるピクトグラムの連続パフォーマンスなどで注目を集めました。
ユニバーサルデザインの推進に向けた区の取り組み
板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025 実施計画2025
板橋区では、だれもが住みやすく暮らしやすいまちとなるよう、令和2年度に「板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025 実施計画 2025」を決定しました。
めざす将来像
もてなしの心を大切に、すべての人が心地よさを描けるまち いたばし
めざす将来像に向けた取り組みの指針
指針1 ひと 地域で支えあう「ひと」の「もてなしの心」を育みます
指針2 まちのくらし 「くらし」を支える「まち」の力を引き出します
指針3 まちの空間 安心・安全で魅力ある「まちの空間」づくりを進めます
指針4 しくみ ひと・まちを支えユニバーサルデザインを効果的に推進するための「しくみ」を整えます
板橋区ユニバーサルデザイン推進計画については、以下のリンクからご覧ください。
特定非営利活動法人キッズデザイン協議会との協定
令和3年6月、板橋区と特定非営利活動法人キッズデザイン協議会は、子どもの目線でのユニバーサルデザインを推進するため、連携及び協力に関する包括協定を締結しました。
関連リンク
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このページに関するお問い合わせ
福祉部 障がい政策課 ユニバーサルデザイン推進係
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2252 ファクス:03-3579-4159
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