五百羅漢図 加藤信清
- 作品名
- 五百羅漢図
- 作者
- 加藤信清
- 時代
- 1792(寛政4)年
- 技法
- 紙本著色
- サイズ
- 130.0cm×57.1cm
一見すると細かい線で描かれた羅漢図のように思えるが、よく目を凝らすと、すべて法華経の文字によって描かれているのがわかる。着物や樹木の部分などにも色を変えて文字を書いており、離れて見ると淡彩を施したように見える。
驚くべき技法であり、すさまじい執念である。
この作品は、寛政四年に江戸小日向龍興寺に寄進した「五百羅漢図」五十幅のうちの一図で、現在この五十幅は散逸し、所在不明のものが多い。作者は同様の文字絵による仏画をいくつも制作した。