白梅鶯・紅葉鹿図 酒井抱一 江戸時代

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ページ番号4000474  更新日 2022年12月9日

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技法
絹本著色
サイズ
(各)23.0cm×22.6cm

酒井抱一(1761~1828)は江戸後期の琳派の画家。姫路城主酒井忠仰の二男として生まれる。 狩野派、南蘋派、歌川派、さらに円山派、土佐派にわたる諸派の画風を学んだが、尾形光琳の作品に感銘し、その芸術の復興を志した。文化12(1815)年には光琳の百年忌を営むなど、数々の光琳顕彰を行う。抱一によって江戸に定着した琳派の系脈は、江戸琳派と呼称される。叙情性ゆたかな草花図を得意とした。
この作品は画帖をはがしたものと思われ、白梅鶯図と紅葉鹿図で対をなすものである。色調を抑えた画面は、あくまでも写実を排し、塗抹的な筆致は平面性に徹している。 たおやかな気品を醸す愛すべき小品である。
SAKAI Houitsu

作品:白梅鶯・紅葉鹿図 酒井抱一
双幅