漁父図 鈴木其一 江戸時代

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ページ番号4000495  更新日 2022年12月14日

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技法
絹本著色
サイズ
106.6cm×44.1cm

作品:漁父図 鈴木其一

青葉色が鮮やかに光ります。鈴木其一(1796~1858)は江戸後期の琳派(りんぱ)の巨匠・酒井抱一の門人でした。その流派の中でも、鋭い感覚を持ち合わせた異才であったと言えます。基一は、染め物屋の息子として生まれました。抱一の門人となったのも、初めは染め物の下絵を描く技術を学ぶためでした。
この「漁父図」では、崖や岩が極端に強弱のある線で描かれ、不思議なバランスを保っています。また、すべての岩肌に少しずつ入る青の色使いには、現代でも通用するデザイン性も感じられます。漁を楽しむ人々の奥には、一人釣りを楽しむ姿もあり、自然としぜんに親しむ時代をほほえましく眺めることができます。
SUZUKI Kiitsu