果蔬蒔絵額 柴田是真 1876年(明治9)
- 技法
- 漆塗
- サイズ
- 37.9cm×65.5cm
カボチャ・ブドウ・ナシ・クリ・カキといった果物や野菜を、漆の変わり塗りの議補によってリアルに表現した漆工芸の作品である。実用的なお盆の型をとっていないので、博覧会などへの出品を目的とした額面と思われる。カキに小さな黒ありが2匹群がっているというしゃれた図柄は、是真ならではのもの。
是真は幕末から明治初期に活躍した著名な漆工芸家であり、同時に画家でもある。作者自身の署名が額を収めた箱にあり、明治9年の作と知れる。
SHIBATA Zeshin