大人の活動 インタビュー(ボランティアをする)
絵本を通した ゆるやかなつながり
板橋区内では多くのグループが、いろいろな場所に出かけて絵本を読み聞かせるボランティア活動をしています。「絵本の読み聞かせ」とひとことで言っても、聞き手を楽しませるためには、いろいろな準備や工夫があるようです。
板橋区が主催している「シニアの絵本読み聞かせ講座」を平成27年度に修了し、現在自主グループでボランティア活動をされている村石貢一さんにお話をうかがいました。
シニアの絵本読み聞かせボランティア
村石 貢一(むらいし こういち)さん 仲宿在住
″絵本のまち板橋″を盛り上げたい
―絵本読み聞かせ講座に応募したきっかけは何ですか
退職後、嘱託で5年間仕事をしていましたが、ちょうど完全リタイアの年に講座開催の記事を「広報いたばし」で見つけました。昔から読み物が好きでしたし、認知症予防に効果があるとのことだったので受講してみたら、内容がとても良くて。
たまたま第1期生だったので、その後の活動の場を新たに作る必要があり、どうにか自主グループを立ち上げました。それが今年でもう5年目。時が経つのは早いですね。
―今はどんな活動をされているのですか
月1、2回程度、小学校や児童館、養護老人ホームなどを訪問し、読み聞かせをしています。イベントの時には選書や練習、当日の準備や片付けまで全部自分たちでやっています。掲示物を手作りすることもあります。また、読み聞かせ技術の向上のため毎月勉強会も開いています。
板橋区には絵本館(※)もあることですし、この活動で地元を盛り上げていきたいですね。
※いたばしボローニャ子ども絵本館
物事を始めるのに遅すぎることはない
―このボランティアの良いところは何ですか
すごく良かったのは、新しい仲間ができたことです。この歳になると、新たに人と出会う機会はあまりありませんから。あとは、絵本を介して「ああでもない、こうでもない」と、いろいろな話ができること。ゆるやかなつながりを持ちつつ、お互いを尊重できる関係が心地いいですね。練習の成果を発揮できる場もあり、充足感を得られます。
年齢を理由に、新たに踏み出すことをためらう人は多いかもしれませんが、私は「物事を始めるのに遅すぎることはない」と考えています。元気なうちは、どんどん新しいことにも挑戦して、前向きに生活を楽しんでいきたいですね。
本がつなぐ″縁″に感謝
村石さんと同じ講座の第1期生で、現在自主グループの代表として活動されている砂川和子さんにもお話をうかがいました。
―グループでのボランティア活動はいかがですか
個人でボランティアを始めることは難しいので、講座を受けて技術を学べて、その後も活動が続けられる場所があるというのは、ありがたいことだと思います。
―イベント準備のほか、勉強会にグループ運営にとお忙しいですね
毎回のイベントには、喜んでもらいたいという気持ちで一生懸命準備して臨みますが、つまらないと途中で飽きられる。子どもは正直です。だからこそ、集中して聞き入る姿や良い反応がみられると、それはもう嬉しいですし、やりがいを感じます。
グループ内での練習や話し合い、おはなし会で会える子どもたちとの交流は楽しく、活動も充実しています。 「ただ本が好きな者」の集まりですが、本がつないでくれたこの″縁″に、とても感謝しています。
注:内容はインタビュー当時(令和元年度)のものです。発言の内容は趣旨を尊重した上で編集しています。
シニアの絵本読み聞かせ講座に関する情報
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