2018年11月26日 江戸・明治の美術を行って見る 第3回目

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ページ番号4000662  更新日 2020年1月28日

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11月25日(日曜日)に鑑賞講座「江戸・明治の美術を行って見る」の第3回目を行いました。
今回の見学先は、たばこと塩の博物館と郵政博物館です。

まず、郵政博物館の学芸員・井村恵美さんによるレクチャーです。

写真:講座風景1


井村さんは明治20年代の郵便屋さんが着ていた雨合羽のレプリカを着てご講演くださいました!

郵政博物館は国内唯一の情報通信の総合博物館です。約197万点もの収蔵品によって、郵政・通信文化を世界に伝えています。
現在はスカイツリータウン・ソラマチの中にありますが、その起源は、明治35年に逓信省が開館した「郵便博物館」にさかのぼります。

写真:講座風景2


長い歴史を経て、現在まで多くの資料が残り、「歴史の駅逓」「通信の守り人」として100年先の次世代に情報をつなぐことを使命としています。
日本で最初の切手である竜文切手や平賀源内が作ったとされるエレキテルなど貴重な資料のお話もうかがいました。

次に、たばこと塩の博物館の学芸員・湯浅淑子さんに博物館の歴史や2019年1月14日(月曜日・祝日)まで開催予定の「ウィーン万国博覧会」展についてご講演いただきました。

写真:講座風景3


たばこと塩の博物館は、昭和53年、専売品であった「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマとする博物館として、日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)により渋谷に設立され、2015年より墨田区に移転・リニューアルオープンしました。
日本でたばこが広く普及するのは江戸時代になってからのようです。常設展示室ではたばこと塩の文化や歴史について詳しく知ることができます。

特別展で取り上げているウィーン万国博覧会は、明治6年に開催され、日本が国として初めて参加した万国博覧会です。明治6年というと、まだ日本の政治は混沌とした時代でした。展覧会では、ウィーン万国博覧会以後、日本の産業がどのように変わったのかということにも焦点を当てています。
また、ウィーン万博に出品された作品に施された超絶技巧には、参加者のみなさんも驚いていました。
作品とともに当時の様子もうかがうことで、明治時代の美術・工芸・産業という幅広いジャンルについて学び、それぞれが密接につながっているということを感じました。

午後からは郵政博物館の見学です。

写真:見学の様子1


写真:見学の様子2


実際に使用されていた郵便ポストや制服、世界各国の切手など、見ごたえたっぷりの展示です。午前中にお話をうかがった竜文切手も実際に見ることができます。
当時使われていた様子などもお話いただき、楽しみながら郵便の歴史を知ることができました。
また、12月24日(月曜日・祝日)まで開催されている「鐵―鉄道と郵便―」展も拝見しました。
鉄道を利用して郵便物を運ぶ「鉄道郵便」と呼ばれる制度による写真や資料もあり、明治以降の郵便と鉄道の歴史や関係について学びました。

今回の鑑賞講座では、江戸から明治という時代の転換期に注目して、4つの施設に見学に行きました。
講師の先生方にも詳しくご説明いただき、またぜひ訪れたいという参加者のお声もありました。
板橋区立美術館は現在休館中ですが、リニューアルオープン後に様々なイベントを企画する予定です!
新しくなった美術館でまたみなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。