令和6年　新年の挨拶

　区民の皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

　はじめに、本年、元日に発生しました、能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んで深い哀悼の意を表し、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

　昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に変更され、様々な活動の再開により賑わいが戻ってまいりました。

　一方で、喫緊の課題として、コロナ禍や物価高などの影響に対応する必要があったことから、区民の皆様の生命・健康・財産を守ることを第一に、様々な生活支援や産業支援、地域経済の活性化対策などの取組を積極的に進めてまいりました。

　本年は、区の総合実施計画である「いたばしNo.1実現プラン2025」を改定し、4月から始動する年であり、未来を担う人づくりとしての「少子化対策・子育て支援の充実」、魅力あふれる元気なまちづくりとしての「加賀エリアのブランド力の強化」、安心・安全な環境づくりとしての「駅周辺の魅力あるまちづくりの推進」などにチャレンジしてまいります。そして、「東京で一番住みたくなるまち」の新たなステージに向け、「SDGs（持続可能な開発目標）戦略」、「デジタルトランスフォーメーション（DX）戦略」、「ブランド戦略」の3つの重点戦略の更なるバージョンアップを図ってまいります。

　また、区の基本構想における将来像、「未来をはぐくむ緑と文化のかがやくまち“板橋”」の実現に向けて策定した「板橋区基本計画2025」が、あと2年で終期を迎えることから、その総仕上げに取り組んでまいります。さらに、2030年を期限とするSDGsの達成や、2050年を目標とするゼロカーボンシティの実現なども見据えながら、令和8年度からの10年間における次期基本計画の検討に着手し、区民の皆様が愛着・誇りを感じることのできる板橋ブランドを創造し、未来に持続可能な区政を着実に進めてまいります。

　今後も、「あたたかい人づくり、やさしい区政」を信条に、区民の皆様の心に寄り添った取組を進めるとともに、継承と刷新の精神で積極果敢にチャレンジしてまいりますので、本年も引き続き、区政に対するご理解とご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

令和6年1月
板橋区長　坂本　健（さかもと　たけし）