区長庁内放送(令和7年4月4日)

皆さんおはようございます。
令和7年度、185名の新規採用職員を迎え、各職場とも新たな体制でスタートしました。
今年度は、「板橋区基本計画2025」及び「いたばしナンバー1実現プラン2025改訂版」を締めくくる最終年度です。これまで取り組んできた各種施策の集大成の年であり、目標達成はもとより、次期基本計画へつながる成果をあげていく重要な年度となります。そこで、令和7年度経営方針として、次の4点を掲げました。
1点目は、「重点戦略のバージョンアップとして、質の高い新規事業の創出と既存事業のブラッシュアップに継続的に取り組むこと。」です。
2点目は、「事業展開のスピードアップを図り、新たな付加価値の創造やサービスの質を高める工夫に全力で取り組むこと。」です。
3点目は、「リスクマネジメントをはじめ、新たな公民連携や、DXの推進等による業務改善や働き方改革、業務プロセスの最適化を徹底すること。」です。
4点目は、「次の時代の区政の担い手を創る人づくりの取組を一層加速させ、組織の課題対応力、未来構築力を高めること。」です。
これらの方針を着実に実行するためには、未来への責任と高い使命感を持ち「東京で一番住みたくなるまち」の新たなステージへ積極果敢にチャレンジし、組織横断的に効率性・実効性の高い施策を展開する必要があると考えます。
基本構想・基本計画の改定は、10年に一度の機会であり、職員一人ひとりがめざすべきゴール、道しるべとして、様々な形で策定過程に積極的にかかわれる大きな機会です。
3月28日には、中堅・若手職員を中心にした「政策研究チーム」による調査研究成果の発表会が行われました。昨年11月からEBPMに基づく検討を重ねてきた成果として、各チームからは100年先の将来を見据えた意気込みや様々な切り口からの戦略や施策の提案があり、これからの区政を担う職員として大変頼もしく感じました。いただいた提案は、今後の基本構想審議会にも提出し、議論していただくことになります。また、今回の職層、職域、職種を超えたチームでの検討は、普段の職場を離れて検討することにより、区政全体を俯瞰することができ、組織全体の中で自分自身がどう機能しているかに気づく良い機会になったと考えております。
組織が成長するためには、人づくりが必要不可欠です。柔軟な発想やアイデアが生まれ、一人ひとりが能力を十分に発揮できる職場づくりを進めていくには、心理的安全性の高い職場風土が欠かせません。
先輩職員はこれまでの経験や知見を活かした助言やリーダーシップを発揮し、異動してきた職員は他部署での好事例を水平展開し、新規採用職員は区民に一番近い感性で率直な意見を発するなど、それぞれが職務における役割や価値を兼ね備えています。
職員全員が役割や価値を活かし、人材育成を図り、将来に夢と希望が持てる持続可能な板橋区の実現に向け、全庁一丸となって取り組んでいきましょう。
次に、戦後80年・板橋区平和都市宣言40周年事業についてお話しします。
今年は、先の第二次世界大戦終戦から80年を迎え、昭和60年1月1日の「板橋区平和都市宣言」から40周年という節目の年であります。
戦争経験者・被爆者の方の高齢化が進むなか、若い世代への平和意識の継承は喫緊の課題です。そのため、区ではこの節目に、11月の「平和のつどい」における平和コンサートの実施や、区の戦争遺構・文化財・戦争体験談に関する映像の作成などを通じて、戦争の記憶を風化させることなく、平和意識の醸成と、次世代へ継承する取組を進めてまいります。
今を生きる私たちが、過去の歴史や経験からの学びや教訓を未来につなぐ大きな役割を担っていることを認識し、平和事業の充実に取り組んでいただきたいと考えております。
最後になりますが、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期です。新年度は期待と不安も大きく、気がつかないうちに疲労をため込んでいることもあります。心身の健康に十分留意し、職務に励んでいただきますようお願いいたします。
令和7年4月4日
板橋区長 坂本 健(さかもと たけし)
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