南蔵院のご案内
江戸時代初期に創建されたと伝わる真言宗寺院です。たび重なる荒川の洪水のために、江戸期に坂下二丁目より現在地に移ったと伝えられています。境内の地蔵には、承応2年(1653)に旧蓮沼村の庚申待講によって造られた丸彫り地蔵の庚申塔があります。
所在地
板橋区蓮沼町48-8
交通
都営三田線「本蓮沼駅」徒歩5分
国際興業バス「蓮沼町」徒歩3分
所蔵文化財
南蔵院の庚申地蔵
板橋区登録有形民俗文化財(信仰) 昭和63年3月25日登録
当像は、承応2年(1653)に蓮沼村の庚申講中の十人によって建立された、板橋区内で現在確認されている203基の庚申塔の中でも二番目に古いものです。
庚申信仰は、奈良時代に日本に入ってきた中国の道教で説く「三尸(さんし)説」をもとに、仏教や神道、修験道、呪術的な医学などのさまざまな民間信仰や習俗などが融合してできあがったものです。平安時代に貴族の間で流行し、その後室町時代になると本尊を掲げて宗教儀礼を伴う庚申待が行われるようになりました。江戸時代には、庶民に広く普及し、庚申塔が数多く造立されました。当像は、江戸時代に地蔵が庚申信仰の礼拝対象であったことを示す代表的な例としても貴重です。

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