東光寺のご案内
室町時代の創建と伝わる浄土宗寺院です。境内には、青面金剛のみごとな彫刻がほどこされた寛文2年(1662)の庚申塔や、江戸時代に平尾一里塚上にあったと伝わる石造の地蔵菩薩座像、明治時代になって板橋に移り住んだ子孫が建てた戦国時代の武将宇喜多秀家の供養塔があります。
所在地
板橋区板橋4-13-8
交通
都営三田線「新板橋駅」徒歩8分
東武東上線「下板橋駅」徒歩9分
所蔵文化財
宇喜多秀家供養塔
板橋区登録有形文化財(歴史資料) 平成11年3月10日登録
宇喜多秀家は、備前岡山の大名で、豊臣秀吉の信任が篤く、五大老にも任命されました。秀吉の死後、関ヶ原の戦いでは、西軍の大将として東軍と戦いましたが、敗れて八丈島へ流罪となり、罪を許されることなく明暦元年(1655)に83歳で亡くなりました。
明治5年(1872)11月、明治政府から罪を許された秀家の子孫は、秀家の妻が前田利家の娘であった縁により、前田家から約2万坪の土地と当面の生活費を与えられて、旧加賀藩下屋敷跡に入植しました。秀家の供養塔は、この時に建立されたと考えられます。
当初は、現在の板橋四丁目1番あたりに祀られていましたが、その後場所を点々と変え、昭和33年に一族の菩提寺である東光寺の境内に移設されました。
供養塔は小松石製で、「秀家卿」の文字が隷書(れいしょ)で彫られていることや、両脇の梵字が本式の薬研彫(やげんぼり)で彫られているなど、腕の良い職人によって造られたことがうかがえます。
その他の所蔵文化財
東光寺寛文二年庚申塔
東光寺石造地蔵菩薩坐像及び台座
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