令和4年4月5日 360万円を超える皆様の支援で、板橋区の由緒ある古民家が整備されました

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ページ番号1038687  更新日 2022年8月15日

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東京都指定有形文化財・旧粕谷家住宅がリニューアルオープン

 令和4年4月2日(土曜日)、防消火設備や管理棟設置等の工事に伴い公開を休止していた、東京都指定有形文化財「旧粕谷家住宅」がリニューアルオープンし、4月3日(日曜日)から一般公開された。

 旧粕谷家住宅は、関東地方の古い民家に認められる特徴を多く有し、江戸中期まで遡ることができる関東地方では最古級に属する古民家のひとつ。建築当初の部材がよく残っており、それらに残された痕跡をもとに、建築当初の形を復元整備する工事を実施。平成27年度から2年の歳月を経て、平成29年度に300年前の建築当初の姿に復元され、平成30年3月には東京都指定有形文化財(建造物)に指定された。

 区では、貴重な古民家文化財を、末永く区民共有の財産として保存・管理していくため、リニューアルオープン事業として、防消火設備及び管理棟設置等の工事を令和元年度から開始。事業経費に充てるため、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングにより、令和元年9月から寄付の募集を始めた。結果、3年度に渡る寄付の総額は3,663,574円となり、目標金額の300万円を大幅に上回る結果となった。なお、3万円以上の寄付をされた方は、氏名が銘板に刻印され、掲示される。

 令和4年4月2日(土曜日)、リニューアルオープンに伴い、関係者や地域住民、クラウドファンディングによる寄付者などを招いて式典が行われた。式典にあたり、坂本健(さかもと・たけし)板橋区長は、「クラウドファンディングでは多くの皆様からご支援いただき、目標金額を超えることができました。厚く御礼を申し上げるとともに、改めて皆様方の思いを大切にし、その歴史や文化を未来へと確実に継承していく所存です。」と述べた。

 一般公開は、4月3日(土曜日)から開始し、午前9時30分から午後3時30分まで。月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月29日から1月3日まで)は休園としている。

旧粕谷家住宅

 粕谷家は、武蔵野台地の北辺に位置した江戸時代の豊島郡徳丸脇村(現在の板橋区徳丸)に所在し、当村の名主粕谷家から享保11年(1726)以前に隠居したことに始まる。江戸時代中期に建てられた当住宅は、伝統の木造茅葺平屋建の構造で建築当初からの部材が数多く残されており、当時の生活を今日に伝える貴重な建物となっている。平成15年12月に「粕谷尹久子家住宅」として板橋区有形文化財として指定され、その後、粕谷家が当時「東の隠居」と呼ばれていたことから「旧粕谷家(東の隠居)住宅」に名称が改められた。平成27年度から2年の歳月を経て、平成29年度に300年前の建築当初の姿に復元された。

当住宅の歴史的価値の周知・理解を促し、地域の歴史を知る生きた学びの場として継承していくため、一般公開だけでなく、板橋の郷土芸能等を披露する場とするなど保存と活用を図ることにより区の魅力を発信している。

旧粕谷家住宅の写真
旧粕谷家住宅
式典の写真
リニューアルオープン式典の様子

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