区長庁内放送（令和5年6月30日）

　皆さんおはようございます。
　早いもので、令和5年度も3か月が終了しようとしています。

　今年度は、区の実施計画「いたばしNo.1実現プラン2025」を改訂する重要な年度です。
　改訂にあたり、「板橋区基本計画2025」の総仕上げと、令和8年度からの新しい基本計画を見据えた内容とする予定であり、「東京で一番住みたくなるまち」の新たなステージへ向け、区民が誇りに思う板橋ブランドを創造し、次世代へつなぎ、SDGs未来都市の実現をめざしていきたいと考えています。
　そのために、「未来を担う人づくり」「魅力ある元気なまちづくり」「安心・安全な環境づくり」に取り組む考えであり、これまで積み上げてきた取組を点と捉え、それらを効果的に結び付け、線や面へと発展させることで、包括的かつ切れ目のない形を創り上げていく必要があると考えています。
　また、SDGsの目標のひとつである、パートナーシップの視点をこれまで以上に意識する必要があります。区民や事業者、官公庁など様々な主体をつなぎ、一緒に育て、創り上げていく、これからの時代に見合った区政運営・地域マネジメントが必要であり、こうした視点を大切に、職務に取り組んでいただきたいと思います。

　次に、「LINEの導入」についてお話しします。
　明日、7月1日から、板橋区LINE公式アカウントが開設となります。
　LINEの月間利用者数は、国内で9,000万人を超え、各種SNSの中でも最も多く、区民と区をつなぐ新たなツールとして期待しているところです。
　導入にあたっては、各種行政情報やオンライン申請、広聴機能など、利用者が分かりやすくアクセスできるよう、セグメント配信や、多彩なメニューを用意しました。利用者からの情報提供や通報機能の追加など、今後も様々な活用の可能性を秘めたツールであると認識しています。
　そのため、より多くの方に利用していただけるよう、登録者の獲得に向けた、周知・啓発活動に取り組むとともに、効果的な使い方・機能について、絶えず改善と工夫を図ることで、利便性の高いサービスへと成長させていただきますよう、お願いいたします。

　続いて、「いたばし花火大会の開催」についてお話しします。
　8月5日に、荒川河川敷で、4年ぶりに「第64回いたばし花火大会」を開催いたします。
　毎回50万人を超える来場者数を誇る、区の4大イベントのひとつであり、コロナ禍の影響により、3大会連続で中止としたことから、多くの方々から大きな期待が寄せられています。
　今大会は、都内最大の尺五寸玉の打上げや、グレードアップした「ワイドスターマイン」、日本最高峰の花火師たちによる芸術玉の打ち上げなど、戸田市とあわせて、過去最多1万3,000発の打上げ数による充実の内容をお届けする予定です。
　コロナ禍を乗り越えてきた経験を十分に活かしながら、安心・安全に、夏の夜空を彩る花火を堪能できる素晴らしい大会となりますよう、万全の準備・運営をお願いいたします。

　最後に、中央図書館の「第39回日本図書館協会建築賞」受賞についてお話しします。
　この賞は「優れた図書館建築を顕彰し、これを広く世に知らせることによって、日本の図書館建築の水準の向上に寄与すること」を目的に創設されたものです。建築の質であるハード面と、提供されるサービスのソフト面の両面から評価されるもので、今回の受賞は、中央図書館1館のみでした。
　受賞理由として、家族連れの図書館利用のきっかけを生み出すなど、公園と一体となった図書館づくりや、「いたばしボローニャ絵本館」の取組、上の階に行くほど静かになる音のゾーニング、わかりやすい館内サインなどによる、きめ細やかで丁寧な図書館づくりといった点が評価されました。
　これは、利用者目線を意識するとともに、意図や考え方に対して共感を得られるよう、丁寧に取り組みを進めた成果といえます。
　コロナ禍で希薄化したコミュニティの再生なども含め、これからの区政の推進には、ヒト・コト・モノ・時間、すべてにおいて、つながりや共感といった視点が重要であると考えています。職員の皆さん一人ひとりが、こうした視点を意識しながら、積極的に職務に取り組んでいただきたいと思います。

　季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期を迎えていますが、職員の皆さんには、健康に留意のうえ、職務に励んでいただきますようお願いいたします。

令和5年6月30日
板橋区長　坂本　健（さかもと　たけし）