BCG
結核
BCGは結核の予防接種です。
結核菌の感染で起こります。
わが国の結核患者はかなり減少しましたが、まだ1万人を超える患者が毎年発生しています。そのため、大人から子どもへ感染することも少なくありません。また、結核に対する免疫は母親からもらうことができませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する免疫が弱いので、発病すると全身性の結核になったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
定期接種対象者
1歳に至るまで
(1歳の誕生日の前日まで)
注:予診票に記載された有効期限内は無料(全額公費負担)です。予診票に記載された有効期限から1日でも外れた場合は任意接種(全額自己負担)となります。
標準的な接種時期
生後5か月から8か月まで
予診票発送
生後1か月になる月の月末頃
注:B型肝炎・小児用肺炎球菌・ロタウイルス・5種混合の予診票を同封しています。
接種回数
1回
接種場所
板橋区内の協力医療機関 または 23区内の各区と契約した協力医療機関
各区の協力医療機関は各区の予防接種担当課または医療機関にご確認ください。
医療機関によっては接種が予約制の場合がありますので、事前に医療機関にお問い合わせください。
注:板橋区では平成28年4月から集団接種から個別接種に変わりました。
接種当日の持ち物
- BCG予防接種予診票
- 母子健康手帳
- お子さまのマイナンバーカード(マイナ保険証)・医療証(マル乳などをお持ちの場合)
- 診察券(かかりつけ医療機関で接種する場合)
注:3と4は予防接種以外のことで診察を受けたときのためにお持ちください。
接種方法
BCGワクチンはスタンプ方式で上腕の1か所に2回押しつけて接種します。それ以外の場所に接種すると副反応が出る可能性が高くなるため、絶対に避けなければなりません。
接種したところは日陰で自然乾燥させてください。10分程度で乾きます。
BCGワクチン接種後の注意
BCGワクチン接種後、10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4~6週間頃に最も強くなりますが、その後は、かさぶたができて接種後3~4か月頃には治ります。これはBCG接種後の通常の反応ですのでいじったり引っ掻いたり、かさぶたをはがしたりしないようにして、清潔に保ってください。
もし、接種後3か月を過ぎても接種部位がジクジクしているときは医師に相談してください。
コッホ現象
結核にすでに感染しているお子さまにBCGを接種すると、通常の反応よりも早く、接種してから10日以内(多くの場合は3日以内)に接種局所が赤く腫れたり化膿したりすることがあります。これをコッホ現象と言います。
コッホ現象は結核菌に似た菌(非結核性酸菌)に感染した場合でも発生することがあるので、必ずしも結核に感染していることを意味するわけではありませんが、接種後10日以内にこのような症状が発現したときは、接種した医療機関にすぐに連絡してください。
BCGワクチンの副反応
BCGワクチンの副反応にはリンパ節腫大、発疹、蕁麻疹等があります。この中で最も発生率の高いものはリンパ節腫大で、BCGワクチンを接種したお子さまの0.7%程度に発生します。接種後1~3か月頃に発生し、通常は放置しても接種後6か月後までに自然消滅します。もし、腫れた部分がただれたり、大変大きく腫れたり、化膿して自然にやぶれてうみが出たりした場合には医師に相談してください。
稀ではありますが、重大な副反応として、アナフィラキシーや皮膚結核様反応、骨炎・骨髄炎・骨膜炎、全身播種性BCG感染症等が発生することがあります。
他の予防接種との接種間隔
BCGワクチンは生ワクチンです。
他の注射生ワクチンを接種する場合は、同時に接種するか、同時に接種しない場合は4週間以上の間隔を空けてください。詳しくは接種を受ける医療機関に相談してください。
注:4週間間隔とは「4週間後の同じ曜日」を指します。たとえば、今回の注射生ワクチンを1月1日に受けた方は、次回の注射生ワクチンは1月29日以降に受けられます。
注:生ワクチン以外のワクチン(不活化ワクチン)との接種間隔は問いません。
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このページに関するお問い合わせ
健康生きがい部 予防対策課 予防接種係
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号 板橋区保健所
電話:03-3579-2318 ファクス:03-3579-1337
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