区長庁内放送(令和7年11月7日)
皆さんおはようございます。
今日ははじめに、板橋区基本構想について、お話しします。10月14日に、令和8年度からの概ね10年後のあるべき方向性を示す、新しい「板橋区基本構想」が議決されました。この基本構想は、将来の板橋区の望ましいまちの姿を示し、区政の長期的指針となるもので、区はもとより、区に関係するあらゆる主体が、ともに未来を展望し、共有するものです。そこで掲げられた将来像(めざす姿)は、「未来をひらく緑と文化のかがやくまち"板橋"」です。これまでの将来像を継承しながらも、未来に目を向けた、新しい視点を加え、はぐくんできた土台をもとに、多様な主体が協力し合いながら、新しいページを「開く」ように可能性を広げ、自ら主体的に未来を「切り拓いていく」決意が込められています。基本構想は、「ひと・まち・みらい」の視点から、3つの基本理念を定め、将来像が実現されたまちの姿を、「誰もが幸せを実感している」「つながりと愛着がはぐくまれている」まち、としており、職員の皆さんと、その実現に向けて共に歩んでいきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
また、同時に策定作業を進めている次期基本計画は、基本構想審議会からいただいた、基本計画に盛り込むべき施策をしっかりと受け止ながら作業を進め、最後の仕上げの段階に入っています。基本構想審議会からは、区民ニーズに柔軟に対応するための、分野を超えた組織横断的な体制による計画の推進、持続可能な区政経営と多様な主体との連携強化、新たな価値や魅力を、ともに創り上げていく「共創」、愛着と誇りをはぐくむための、板橋らしい魅力の創造と効果的な発信が、求められています。これら3つの考え方を推し進めていくことで実現されるまちは、絵本文化をはじめとした地域資源が磨かれ、区民の方々一人ひとりの創造的な活動が日常に溶け込み、多様な文化や芸術の交流を生み、はぐくまれ、新たな価値・魅力が創り出される都市、まさに「創造都市・クリエイティブシティ」であると考えます。区がこれまで取り組んできたことを発展させ、様々なリソースが相互に影響しあい、魅力が生み出されるために、「デザイン」を軸とした取組が期待されています。創造都市につながるプロセスは、区のブランド力や、都市イメージを飛躍的に高めることになります。一つのマイルストーンとして、ユネスコ創造都市ネットワークの加盟がありますが、これが実現されれば、区の創造的で革新的な取組が国際的にも認知され、区民の誇りの醸成、さらなる文化創造活動や、地域の活性化が図られていく好循環を生んでいくと考えています。そのためには、庁内はもちろん、多様な主体との分野横断的な連携を深め、区民の皆さんとともに、オール板橋で取り組むことが必要となります。職員の皆さんには、創造都市に携わる誇りと、気概をもち、創造性を働かせ、自分事としてもらわなければなりません。どうぞ、庁内が一丸となって、「創造都市いたばし」のまちの姿を共有し、新しい時代をともに築いていきましょう。
次に、こども動物園、MFLP・LOGIFRONT東京板橋の2つの施設が受賞したグッドデザイン賞についてお話します。グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的デザイン表彰制度で、有形無形にかかわらず、人が理想や目的を果たすために築いた物事をデザインと捉え、その質を評価・表彰するものです。子ども動物園では、周囲が住宅地という環境にありながら、ヤギの草屋根のぼりやリスのトンネルなど、動物が動く瞬間に出会うことができる点[健小1] や、地域の子ども達が放課後や休日に動物の世話をする「こども動物クラブ」など公園一体として、産学官民が連携したイベント開催等の地域の賑わい創出が評価されました。
また、MFLP・LOGIFRONT東京板橋では、「板橋区都市づくり推進条例」の大規模土地取引行為の届出制度により、本地で土地利用転換が起こることを早期に認知し、官民連携で議論し、国内初の「高台まちづくり」を盛り込んだ都市計画の決定により多面的な機能を持つ街づくり型物流施設であるという点が評価されました。どちらの事業も、産業、教育、民間、行政などとパートナーシップを構築し、地域課題の解決に向け創造性と革新性の拠点を開発した「創造都市」の取組の一例であると考えます。
結びになりますが、今年は夏の終わりから季節外れのインフルエンザの流行があり、11月に入り気温差の激しい日々が続いています。職員の皆さんも季節の変わり目ですので健康管理に十分留意し、職務に励んでいただきますようお願いいたします。
令和7年11月7日
板橋区長 坂本 健(さかもと たけし)
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