高島第六小学校(令和8年7月6日訪問)

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ページ番号1065209  更新日 2026年8月10日

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教育長訪問記

 7月6日(月曜日)に高島第六小学校を訪問しました(通算132回目の訪問記)。教育委員会訪問に同行する形です。これは指導室の指導主事だけでなく、教育委員会事務局の職員が訪問して日常の業務に役立てる目的もあります。おおまかな時程は下の写真(本校作成の資料)の通りです。

写真:教育委員会訪問の時程
教育委員会訪問の時程


 最初に校長室で寺内校長から学校の概要や現況についてお話を伺いました。令和8年度の学校経営方針の柱は、自己肯定感を高めて「幸せに生きる」学校となっています。これは寺内校長が大切にしている自己肯定感の醸成と、板橋区教育委員会が策定した「MIRAI SCHOOL いたばし 教育ビジョン2035」の中で示された「教育は人が幸せに生きるためにあります」という理念を掛け合わせたものになっています。

 本校では児童の自己肯定感を高めるためのさまざまな実践が行われています。例えば、運動会は児童の声を生かして実践しているそうです(昨年度は紅白対抗をやめたのですが今年度は復活させる等)。運動会では6つの力をつけるというねらいを明確にしていて、それは(1)考えを伝える力、(2)みんなで決める力、(3)最後までやり切る力、(4)仲間と力を合わせる力、(5)あきらめない力、(6)「ありがとう」と言う力の6つだそうです。これにより児童が責任をもって取り組み、達成することを通して、自己肯定感を育みます。


写真:高六小のビジョン
高六小のビジョン


 本校では、可能な限り「みんな同じ」(これまでの学校の常識)をやめるという、私が全体校長会でお話ししたことを踏まえ、色々と取り組んでいます。例えば令和7年の2学期からノーチャイム制を取り入れているのも特色です。先生方には「時間ですよと言わないで」と伝えているそうで、それではチャイムが鳴っているのと同じだからです。自分で時計を見て行動できる児童を育成することが主眼です。大人が注意するのではなく「時間ですよとお互いに言える子どもを育てよう」と呼びかけているとのことです。自律した児童の育成を目指していることがわかり、頼もしく感じました。

 また、近隣の保育園・幼稚園・中学校との連携にも力を入れていて、西台中学校との連携では中学校のゲストティーチャー(盲導犬ユーザー)の方との連携交流を進めているほか、小学校の児童が下校後に保育園にボランティアに行くことなども進めています。

 最近の特色としては、本校のビオトープでホタルが育っていて、6月上旬に観賞会を行ったとのことです。都内、しかも23区で「ホタルが飛ぶ学校」というのは、なかなかないのではないかと思います。

 このように本校では特色ある学校づくりに取り組んでいることがわかりました。

 その後、寺内校長に案内されて授業見学をしました。本校では授業でも自己肯定感の向上を重視していて、校内研究でも取り組んでいるそうです。テーマは「前のめりに学ぶ児童の育成」です。


写真:社会科の授業の板書実
社会科の授業の板書


 社会科専科の先生の授業は、上の写真のように板書が綺麗でわかりやすく、授業のめあてからまとめに至るまでの学習過程がよくわかります。また、よく見ると黒板の右上にはルーブリックが書かれています。上からS、B、Cの順で、Sは「昔の様子とつなげて答えている」、Aは「今まで調べたことをまとめて答えている」、Bは「学習問題の答えになっていない」となっています(ルーブリックとは、学習目標の達成度を判断するためのもので、評価の項目、尺度、基準を一覧にしたものです)。本校では、どの授業でもルーブリックを設定して授業を行うことが当たり前になっていましたが、これにより児童が自分の目標をしっかりもって授業に臨むことができるのではないかと思います。


写真:算数少人数教室の掲示(1)
算数少人数教室の掲示(1)

写真:算数少人数教室の掲示(2)
算数少人数教室の掲示(2)

 算数少人数の教室に入ると、上の写真のように、算数に関するさまざまなものが掲示されていました。児童の興味関心をひく内容です。生成AIを活用して作成されたものもあります。このような工夫により、教室が「算数を学ぶ空間」になっていました。中学校の教科センター方式のような効果が得られるのではないかと思います。違う学年の学習内容を目にすることができることで、下の学年の内容は児童にとって復習としての機能を果たしますし、上の学年の内容は理解できないとしても教科の学習内容の系統性や連続性を意識することができます。環境が人を育てるとも言われますが、このような工夫はとても効果的だと思います。


写真:当日の給食
当日の給食

 どの教室でも、児童が先生の発問にしっかり答えていて意欲的でした。まさに「前のめりに学ぶ児童」像に確実に近づいているのではないかと感じました。

 今後の本校の教育活動の、ますますの充実を期待しています。

(記・長沼豊教育長)


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