板橋区立中央図書館が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞!
令和4年10月7日、板橋区立中央図書館が公益財団法人 日本デザイン振興会が主催する「2022年度 グッドデザイン賞」を受賞した。
グッドデザイン賞は、国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを生かすことを目的に、毎年実施されている。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれている。
今回の受賞における講評では以下のような点が評価された。
(1) 一般的に図書館では本の管理の観点などから自然光に満ちた空間にはなりにくいが、中央図書館の建物ファサード(正面外観)をおおっている「環境スクリーン」は、柔らかい光で読書に適した環境を生み出している
(2) 景観としても樹木を尊重するように建物形状が決定されている点も設計レベルの高さを感じる
(3) 緑と日差しに満ちた公園と、知的好奇心を満たしてくれる図書館の夢のような一体化を実現している。
受賞した板橋区立中央図書館は、基本理念を「未来をはぐくみ、こころの豊かさと新しい価値を創造し、‟緑と文化”を象徴する図書館」と定め、令和3年3月28日に板橋区平和公園内に移転改築した。いたばしボローニャ絵本館を併設し、ボローニャ・ギャラリーを設置するなど、豊かな緑に囲まれた環境で「公園一体型図書館」として新たに生まれ変わり、これまで約120万人が利用している。
今回の受賞を受け、坂本健(さかもと・たけし)板橋区長は、「区民の誇れる財産として中央図書館が受賞したことを大変光栄に思っている。中央図書館の移転改築事業を進めていく中で、手法やコンセプトを建物にも最大限反映できたことがこの高い評価につながり、関係者にも感謝を申し上げたい。図書館だけでなく、老朽化の問題を抱える様々な建物において、その解決策の先駆的な好事例として参考にしていただけるものと期待している。」と力強く語った。
施設の特徴
(1) 公園一体型図書館
- 1階曲面ファサード(正面外観)による、公園と既存樹との柔らかな繫がり
- 日射制御と緑の眺望を両立した外部の環境スクリーンによる快適な閲覧環境
- 1階外部広場と2・3階テラスによる図書館活動の外部への表出
(2) ボローニャ絵本館との併設
- 約3万冊の海外絵本を所蔵し、国際的な視点や多文化を理解することができる図書館
- ボローニャ市との共催デザインコンペによる1階ボローニャ・ギャラリー設置
所有者・対象施設
板橋区 板橋区立中央図書館
設計者
株式会社松田平田設計
施工者
大成・瀧島建設共同企業体、渡部・アイコウ建設共同企業体、栄幸・豊隆建設共同企業体、株式会社木村工業、株式会社日立ビルシステム
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