点と点と展　宇宙線研究室／建物／記録

ページ番号1060371　 更新日 2025年11月14日

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記録を手掛かりに、空っぽになった建物を考える

　終戦間もない昭和21年（1946）、板橋火薬製造所の跡地の一画に、物理学者仁科芳雄が主任を務める理化学研究所の宇宙線研究室が生まれました。それから約40年間、宇宙線の観測や実験に使われた建物は今、理化学研究所が移転し「空っぽ」な状態です。今は空っぽですが、科学者たちが集っていたはず建物を前にして、私たちは何を知ることができるのでしょうか。

　本展は「記録」を手掛かりに、建物の過去を再び考える展覧会です。国史跡「陸軍板橋火薬製造所跡」の一部として文化財指定を受け、令和11年度「板橋区史跡公園（仮称）」の整備計画が進む建物の今を見つめる機会にもなるはずです。

　日本大学生産工学部創生デザイン学科中澤研究室と取り組んでいる、BIM（Building Information Modeling）を活用した共同研究の最新成果も発表します。

　また本展は、日本の宇宙線のひとつの中心であり続けた理研宇宙線研究室を、物理学と歴史学の両面から紹介する2つの展覧会のひとつです。2展の紹介は下記ページをご覧ください。

• 整備準備展覧会シリーズ5　点と点と展　宇宙線

開催概要

下記の通り開催いたします。

会期

令和7年12月23日（火曜日）から令和8年1月8日（木曜日）まで
12月29日（月曜日）から1月4日（日曜日）までは休館

会場

板橋区立中央図書館　図書館ホール

主催

板橋区教育委員会事務局史跡公園担当課

特別協力

日本大学生産工学部中澤研究室

展示内容

パネル、模型、映像展示など

観覧料

無料

ラーニングプログラム

プレプログラム　講演会「宇宙線とはなにかーそれは天からのメッセージー」

12月6日（土曜日）、教育科学館
講師　荻尾彰一氏（東京大学宇宙線研究所所長）
本ページ下部を参照

会期中

ミニワークショップ「記録と私」（会場で随時開催）

アフタープログラム

後日公開予定

荻尾彰一氏（東大宇宙線研究所所長）の講演会を特別開催します！

本展の開催を記念するプレプログラムとして、東京大学宇宙線研究所の所長 荻尾 彰一 氏による特別講演を開催します！宇宙線のなぞに挑んだパイオニアたちの歴史、そして現在の日本、世界で繰り広げられている宇宙線の最先端研究によって解き明かされた驚きの宇宙線像について、たっぷりとお話を伺います。
（聞き手：教育科学館 学術顧問 池辺靖 氏）

講演会「宇宙線とはなにか　―それは天からのメッセージ―」

• 事前のお申込みは不要です。
• 席に限りがございますため、定員を超えた場合は先着順にて取り扱わせて頂きます。

お問い合わせ先：板橋区立教育科学館

点と点と展とは

　板橋区教育委員会は令和3年度から、板橋区史跡公園(仮称)の整備に向けて、その歴史と文化、社会の実態を考える展覧会シリーズを開催しています。

　令和6年度から、新シリーズ「点と点と展」をはじめます。史跡にまつわる膨大な情報、これを「点」と例え、ばらばらに広がる点たちを丁寧に結びつけ、史跡の歴史とこれからを考えていく展覧会です。

写真：板橋区史跡公園（仮称）イメージパース

これまでの史跡公園整備準備展覧会シリーズ

　板橋区教育委員会は、令和3年度から、板橋区史跡公園（仮称）の整備に向けて、その歴史と文化、社会の実態を考える展覧会シリーズを開催しています。過去には地域産業に焦点を当てた工都展シリーズ(全3回)を、令和5年度からは点と点と展シリーズを開催しています。

令和3年度　工都vol.1　工学産業展

令和4年度　工都vol.2　印刷産業展

令和5年度　工都vol.3　科学技術展

令和6年度　点と点と展 かかわりなずむ津々浦々と

令和7年度　点と点と展 宇宙線 それは天からのメッセージ・宇宙線研究室/建物/記録

写真：工都光学産業展での日本大学中澤研究室のみなさんと坂本区長