成増田中家住宅〈有形文化財(建造物)〉
成増田中家住宅
(なりますたなかけじゅうたく)
成増田中家住宅は、旧成増村名主家の主家で、区登録文化財「田中泰彦家文書」にある「田中兵蔵為静一代記」に天保12年(1841)3月、主屋50坪余りを再建したとあり、その内容と床面積がほぼ一致することから同年の建築と考えられます。
当住宅は、建築当初の位置で保存されており、現状では茅葺き屋根への鉄板貼りや室内の改装などが施されていますが、躯体自体は十分に維持されているものと想定されます。
主屋の平面は、食違い四間取りと呼ばれる江戸時代後期の民家の特質をよく示し、加えて式台を備えた接客空間を有するなど、名主としての格式表現がなされています。当該期の農家建築を伝える遺構としてきわめて貴重であるといえます。
平成24年の改修後は、幼稚園児の学習の場や集会施設として活用され、住宅としての役割を終えた民家の活用方法として優れた事例であり、今後の文化財保存と活用の方向を示すものとして評価できます。
所在地
板橋区成増
区分
有形文化財(建造物)
登録日
平成31年3月11日
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