旧養育院長渋沢栄一銅像(板橋区登録有形文化財)

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ページ番号1031299  更新日 2023年3月10日

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旧養育院長渋沢栄一銅像

旧養育院長渋沢栄一銅像(板橋区登録有形文化財)

養育院は、渋沢栄一が明治7年(1874)から運営に携わった施設です。その後、渋沢は、養育院事務長となり、昭和6年(1931)に92歳でなくなるまでの50年間院長を務めました。銅像は、関東大震災による養育院大塚本院崩壊に伴い、大正12年(1923)、既に分院があった板橋へ本院移転が決まったことを契機として、同13年に東京市永田秀一郎らが発起人となり「渋沢養育院長銅像建設会」を設立、650名余りの寄付を募り、大正14年11月15日、本院完成にあわせて建立されました。当初は養育院の事務室があった、現在の板橋第一中学校内に建てられましたが、その後転々と位置を変えています。昭和16年に金属供出のため台座から下ろされ、代わりにコンクリート製像が台座に置かれていましたが、昭和32年の像移転の際に元の銅像に戻され、平成25年6月、東京都健康長寿医療センターの開院を機に、現在地へ移設されました。渋沢栄一像は、文展・帝展の審査員も務めた彫刻家の小倉右一郎制作で、完成当時は高さ16尺(4.3メートル)、方20尺(5.4メートル)の花崗岩の台座に、高さ10尺(3.75メートル)、重量480貫(1.8トン)の青銅製のものでした。その姿は、フロックコートでソファ-に座っています。

 銅像は、日本の福祉・医療の原点であり、当分野をリードしてきた「養育院」の歴史と、その運営の中心的役割を果たした渋沢栄一による社会福祉事業への関与の原点を明らかにしています。その観点から、板橋区の近代化の歴史を物語る資料として重要なものです。

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