こうぶんしょ館電子展示室56号「いたばしと東京オリンピック」
こうぶんしょ館電子展示室56号
公文書館所蔵資料から見た
「いたばしと東京オリンピック」
板橋区公文書館では、年2回、板橋区にちなんだテーマを設定し、それに関する写真や行政刊行物といった公文書館所蔵資料の展示を、区役所地下1階、区政PRコーナーにおいて開催しています。
本年度第1回目は、「いたばしと東京オリンピック」というテーマで、1964年(昭和39年)、日本の戦後復興を象徴的に示した世界的スポーツイベントである「東京オリンピック」の開会セレモニーである聖火リレーを取り上げました。
今回の電子展示室は、この展示から何点かの資料をピックアップしてご紹介いたします。懐かしい東京オリンピック聖火リレーの一コマ、どうぞご覧ください。
聖火リレー記念誌
公文書館所蔵の聖火リレー板橋区実行委員会が発行した『聖火リレー記念誌』※によりますと、「第18回オリンピック東京大会の聖火は、各国の若人の手によってリレーされ10月7日には本区に到着、選ばれた92名のランナーをはじめ各関係者の努力により開催地東京に無事その第一歩をしるしました。」とあります。板橋区内を4区間にわけ、各走者約12分間で走ったとのことです。
今まさに、「あの感動を再びという思い」の下で、2016年東京オリンピック・パラリンピックの実現をめざし、招致活動が展開されています。
この機会に皆さまには、当時を懐かしむとともに、オリンピック・パラリンピックに対するご理解を深めていただければ幸いです。
※『聖火リレー記念誌』の内容等については、電子展示室第41号にて紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。
若者へのメッセージ
『聖火リレー記念誌』の「あとがき」には、観衆の注目の中、聖火ランナーとして走り抜けた若者に対して、次のようなメッセージが記されています。
「・・・長い人生にはこれからも幾多の試練の場があることと思います。苦しい時、楽しい時、この記念誌をひもといてください。きっと皆さんを勇気づけ力づけてくれることでしょう。
さらに身心をきたえ、次代を背負う立派な若人たらんことを信じてやみません。
昭和39年10月 聖火リレー板橋区実行委員会 事務局」
このメッセージからは、大戦から20年、まさに高度経済成長真っ只中という1964年10月、東京オリンピックという国家を挙げての一大イベントが開催される際、そのオープニングセレモニーの華ともいえる「聖火リレー」というイベントに関わった板橋区の人々の感動が伝わってきます。そしてまた、大人から若者へと伝えたかった思い、そしてそれをしっかりと未来へと受け継ごうとする人々の熱い思いを感じずにはいられません。
あれから約半世紀。この感動をふたたび・・・そんな言葉が頭をよぎるのです。
※板橋区公文書館には、板橋区で作成された公文書をはじめ、各組織で作成された行政刊行物が毎年多数移管されてきます。ここで紹介した資料のほかにも、様々な資料が保存され、利用できるようになっています。ぜひとも気軽に足をお運びください。
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