こうぶんしょ館電子展示室54号「いたばしの商店街」
こうぶんしょ館電子展示室54号
公文書館所蔵資料から見た
「いたばしの商店街」
板橋区公文書館では、年2回、板橋区にちなんだテーマを設定し、それに関する写真や行政刊行物等といった、公文書館所蔵資料の展示を、区役所地下1階の区政PRコーナーにおいて開催しています。
新年第1回目の「地下展示」では、私たちの日常生活にとって、ひじょうに身近な場所である「いたばしの商店街」をテーマに、その変遷を知ることのできる写真や行政刊行物を集め、展示をしました。
そこで今回の電子展示室では、この「いたばしの商店街」の展示の中から、特に昭和期の商店街の姿を残した写真資料を中心に、板橋区の商店街振興の意識を示した関係資料も同時に紹介していきたいと思います。
いたばしの商店街振興
板橋区では、「元気なまちづくりナンバーワン-まちは元気で楽しいほうがいい-」という坂本健区長が掲げるマニフェストの下、区内商店街の振興に努めています。
ここではその活動の一端を、板橋区監査委員による行政監査結果報告書「商店街の振興事業について」(平成19年度)をもとに紹介します。
報告書には、今後の商店街の振興について、3つの方向性が示されています。
魅力ある商店街づくりの戦略的な展開
板橋区では、「商店街は、さまざまな人が集い、交流する場であり、また環境、福祉、安全、観光などの地域課題に取り組むことができる場である」という認識のもと、区全体で商店街の振興に関心をもち、政策立案を行っています。
例えば、「健康」や「環境」をテーマにした商店街を創出することによって、オリジナルな魅力をもつ商店街を育てていくために、健康・環境関連商品のアンテナショップを商店街で展開するといった、日常的に関心の高いテーマに基づいた新たな魅力づくりに取り組んでいます。また、誰にでも利用しやすいユニバーサルデザインのまちづくりの推進も目指されています。さらに、板橋区に残るさまざまな地域資源を活用して「板橋ブランド」を構築することで、観光振興事業を商店街において進め、区のイメージアップを図るという構想ももっています。
まちづくりと連動した商店街形成の推進
街並みや景観との一体感がある商店街には、遠方からでも訪れたいと思わせる賑わいが生まれます。板橋区では、平成20年に策定した「板橋区都市景観マスタープラン」に基づいて、商店街の横の連続性を確保するためにマンションの1階部分を店舗や事務所とするよう所有者に協力を要請したり、商店街固有の歴史・文化を生かした商店街を形成するために、区内にある史跡等の地域資源を活用するなど、景観に焦点を当てたまちづくり連動型の商店街形成が進められています。
商店街の担い手の育成
現在、商店街では、個々の商店の後継者不足が大きな課題となっています。この商店街、ひいては地域コミュニティの存続にも影響する問題に対して、板橋区では、後継者育成事業を通じた人材育成、商店街の活性化に意欲的な経営者を大学やNPO、コンサルタント等の人的資源と結びつけることによるリーダーの育成、地域外部からの経営者の募集と支援などといった方針をたてています。
「地域社会の構成員」である商店街のリーダーは、商店街の活性化にとどまらず、地域社会のリーダーともなり得る存在です。板橋が元気で楽しい、住みやすいまちとなるために不可欠の存在であるリーダーの育成は、板橋区の重要な施策の1つなのです。
この報告書の内容のほかにも、板橋の商店街について知るための情報は、公文書館にたくさん集まっています。ぜひ一度、公文書館を訪れていただき、板橋についての多くの情報に触れることで、みらいの板橋の創造に参加してみませんか。
職員一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております。
※板橋区公文書館には、板橋区で作成された公文書をはじめ、各組織で作成された行政刊行物が毎年多数移管されてきます。ここで紹介した資料のほかにも、様々な資料が保存され、利用できるようになっています。ぜひとも気軽に足をお運びください。
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