中台中学校(令和7年9月29日訪問)

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ページ番号1059585  更新日 2025年10月15日

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教育長訪問記

 9月29日(月曜日)中台中学校を訪問しました。教育長ふらっと訪問ではなく、指導室が行う教育委員会訪問に同行する形でした。

 最初に宮澤校長から、学校経営方針や日常の様子についてのお話を伺いました。以下は、その抜粋です。

  • 教科センター方式は授業ごとに生徒が教室を移動することから、廊下で色々な生徒が学年に関係なく交流できる
  • 中台中を良くする会(生徒会役員と校長が月一回の会合を行うもの)でも話題にして、生徒の発案で、さまざまなことが実現している(屋上の枯山水など)
  • さくら草ルーム(校内別室)には委託業者以外にも、地域の人が3人くらい関わってくれている。机の配置などは生徒が考えた。7年生、8年生、9年生が合同で話し合いをしている
  • 廊下や教室にごみは落ちていない。生徒も教員もすぐ拾うからで、そうするとごみは落ちなくなる
  • 教科コラボの授業を行っている。体育と数学のコラボ授業の例として、1500メートル走でタイムを1周ごとに測りデータを取り、それをグラフ化する。それを見て理想の走り方(ペース)を研究し、各自で1週ごとのタイムを設定する。それに基づいて走ったら、ほとんどの生徒のタイムが上がった。数学が生活に生かされていることを実感する授業となった

 このようなさまざまな取り組みから、宮澤校長のリーダーシップのもとで、生徒が生き生きと学びに向かう工夫がなされていることや、地域の皆さんと連携・協働しながらより良い教育活動を実践していることがわかりました。

写真:授業スタンダードSの授業の様子
授業スタンダードSの授業


 本校では、多くの先生が「授業スタンダードS」の授業に取り組んでいました。写真は社会科の授業「民主政治と政治参加」で、単元内で生徒が自己調整していくタイプです。14時間の単元のうち、一斉指導は第1時、第5時、第13時、第14時で、それ以外の時間は全て生徒が自己調整で課題に取り組む学習計画になっています。先生が独自に作成した動画を視聴することも課題になっています。生徒に聞いたところ、とてもわかりやすいとのことでした。


写真:授業スタンダードSの授業の様子
授業スタンダードSの授業


 写真のように「授業スタンダードS」の授業では、一人で取り組む生徒、複数で一緒に取り組む生徒、先生の机の前で先生の話を聞きながら取り組む生徒と色々です。

 この先生の学習指導略案には以下のように書かれていました。

  • 生徒の「学習進捗状況把握シート」を活用して、遅れている生徒に個別に声を掛ける
  • 「他者参照シート」を活用して、進んでいる生徒のプリントを見て理解を助けるように促す
  • 勉強方法が分からない生徒には、黒板の前で教員が直接指導する場所をつくる
  • つまずいている部分をクラスの仲間と協力して解決するように声を掛ける

 これらから、生徒の学習状況を確実に把握する手立てが講じられおり、授業スタンダードSの本質をよく理解していると思います。また、協働的な学びを促す工夫もなされていることがわかります。自己調整型の学習というと個別最適な学びだけを推進すると誤解されてしまう可能性がありますが、この先生のように協働的な学びとセットになるように工夫してほしいものです。

 「授業スタンダードS」の授業は、児童生徒が自分で考えて学習することを通して、主体的に学ぶ力や思考力・判断力・表現力を向上させることをねらっています。子どもが学びの主人公である(学びのオーナーになる、学びのリモコンをもつ)という考え方が根底にあるのです。



写真:当日の給食
当日の給食


 当日は、授業見学の後、校長室にて給食を中学生と同じ385円を払っていただきました。

 中台中では、世界の料理を食べることで、食文化を学んでいます。今回の給食は、世界三大料理の一つであるトルコ料理でした。この日のメニューは、ケバブ、レンズ豆のスープ、フルーツヨーグルト、牛乳で、おいしくいただきました。

 訪問を終えて、本校では先生方が教科コラボの授業や、授業スタンダードS、生徒会活動の活性化など、さまざまなことにチャレンジしていることがわかりました。私自身も仕事で重視している3つのC(Challenge、Catch、Create)をしっかり実践してくれていますので、今後の教育活動にも期待しています。




(記・長沼豊教育長)


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