上板橋第二小学校(令和7年9月8日訪問)
教育長訪問記
9月8日(月曜日)上板橋第二小学校を訪問しました。教育長フラット訪問になります。
本校は教育目標として「心豊かな子 よく考える子 元気な子」を掲げ教育活動を実施しています。
到着後、高野校長先生に案内されて校舎内を見学しました。全学級の授業を見ましたが、落ち着いた雰囲気で児童が学びに向かっていました。

上の写真は一年生の教室です。見やすい板書が目を惹きます。先生が黒板に書く文字は児童にとってお手本でもあり、見やすく綺麗な板書は、特に文字を習熟していく低学年の児童には、極めて重要です。この先生は意図的に大きな文字を書いているように見えます。
本校では、どの授業も板橋区の授業スタンダードに則った授業で、めあてがしっかり板書されていることがわかります。下の写真は図工の教室の授業で、めあてだけでなく、わかりやすく「ながれ」が板書されています。図工では作品づくりの手順が重要ですので、このような板書が当たり前のように行われていますが、最近では図工に限らず、さまざまな教科の授業で、このように「ながれ」を板書するようになってきています。これにより、授業の内容が可視化されていますので、児童はこの授業で何をするのかが明確になっています。見通しをもった学習ができるのです。めあても明確になっていれば、児童はこの授業では何のために何をするのかが理解でき、効果的な学習ができます。

本校では、高野校長の考えもあって、コミュニティ・スクール(Community School、以下CS)に力を入れています。CSは地域教育力を学校経営に生かす仕組みで、地域の皆さんとともに年に数回開催されるCS委員会で熟議を行います。委員は一年任期で、区の非常勤職員の位置づけです。板橋区では板橋の頭文字のiと合わせてiCSと呼んで、区内の全公立小中学校で実施しています。
iCSはCS委員会と学校支援地域本部をいわば車の両輪として、学校・家庭・地域の連携を深めて、学校の教育活動の充実を図っています。


上の写真は、校内別室としての「ほっとルーム」で、本校のCS委員・学校支援地域本部(上二っ子応援団!)が、女子美術大学、企業と連携してリニューアルした部屋になります。「絵本のまち板橋」にふさわしく、著名な絵本をモチーフにした優しいデザインで、文字通りほっとする居場所になっています。このような取り組みは本校のCS活動が充実している証(あかし)でもあります。

当日は校長室にて給食を小学生(高学年)と同じ330円を払っていただきました。メニューは洋風卵とじうどん、鉄ちゃんビーンズ(ケチャップ味)、牛乳でした。本校のホームページによると原材料として、にんじん(北海道産)、キャベツ(群馬産)、たまねぎ(北海道産)、しめじ(長野産)、青菜(茨城産)、しょうが(高知産)、にんにく(青森産)が入っています。野菜をしっかり摂取することができて有り難いです。
学校の給食は食育の場でもあります。栄養のこと、産地のこと、農業のこと、食事のマナーのことなど、学びの視点は沢山あります。ただ食べるだけでなく当番制で配膳もしますので、協力しあって生活することの意味も学びます。もちろん、仲間と楽しく「同じ釜の飯を食う」ことでコミュニケーションを図ることにも意味があります。このような意義のある時間は、世界的に見ても稀ですから、学校給食は日本が世界に誇れる教育システムの一つだと私は思っています。
本校は、高野校長のリーダーシップのもと、「地域とともにある学校」を目指して邁進していますので、保護者、地域の皆様のいっそうの御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
(記・長沼豊教育長)
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