板橋第五中学校(令和7年11月15日訪問)
教育長訪問記
11月15日(土曜日)板橋第五中学校を訪問しました。創立70周年記念式典に参列するためです。
本校は昭和30年(1955年)に創立され、70年の歴史を歩んできました。教育目標は「常に夢や目標をもち 多様性を尊重し 主体的に行動できる生徒の育成」、校訓は「誠実」で、太田校長のリーダーシップのもと、しっかりとした教育活動が行われています。
本校では特色ある教育として、多様性の尊重と主体性の育成、服装頭髪を含む身なりの自由化、教科教室型授業、宿題に代わる「毎日夢ノート」による家庭学習支援、週2回放課後補充教室、全校で食べるランチルーム給食、別室指導教室「ごっちゃんルーム」による不登校生徒支援、板橋第四小学校との小中合同部活、生き方・あり方講話、命の授業の開催、北陸方面への修学旅行などを実践しています。式典では、これらのことについて太田校長の式辞で紹介がありました。
式典会場には全校生徒(7から9年生)約180名が参列していましたが、生徒の多様性と主体性を尊重していることから、標準服の生徒、私服の生徒など服装も多様でした。それでいて落ち着いた、穏やかな雰囲気があることを嬉しく思いました。式典では生徒による合唱があり、伸びやかに、声高らかに歌う姿には感銘を受けましたが、これも先生方が生徒を信じて色々なことを任せていることの現れではないかと思いました。
式典の後は記念行事の第二部として学芸発表会があり、毎年夏に区が実施している広島平和の旅、長崎平和の旅と、教育委員会が実施している海外派遣プログラム(いずれも区内の各中学校から生徒一名ずつが参加)に参加した3名の生徒による報告がありました。戦後80年、板橋区平和都市宣言40周年の節目の年である今年、広島と長崎を訪問した生徒は、戦争、原子爆弾の悲惨さや平和の尊さなどについて語ってくれました。マレーシアを訪問するジュニアアンバサダーのプログラムに参加した生徒は、文化の多様性や食文化についてクイズを交えて報告してくれました。いずれも学校代表の生徒にふさわしい堂々とした態度でした。
本校の、生徒の多様性と主体性を尊重する教育は、私が実現しようとしている「子どもを真ん中に据えた教育を実践する学校」のモデルとなるものです。というのも、区内の小中学校では「板橋区授業スタンダードS」(児童生徒が学習内容・方法・ペースなどを自分で選ぶことができる、Self自己とSelect選択を担保した自己調整型の授業)の学習指導(授業)を進めていますが、本校ではその考え方を授業だけでなく学校生活全体に広げて、生活面でも生徒のSelfとSelectを尊重しているからです。
本校のこれからの益々の発展を祈念しています。
(記・長沼豊教育長)
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