志村第四中学校(令和7年12月13日訪問)
教育長訪問記
12月13日(土曜日)志村第四中学校を訪問しました。創立70周年記念式典に参列するためです。
本校は昭和30年(1955年)に開校し70年の歴史を歩んできました。現在の教育目標は「よく考え進んで学ぶ生徒 心ゆたかで思いやりのある生徒 ねばり強くたくましい生徒」で、目指す生徒像は「自ら考え、判断し、行動する生徒」「学習規律を確立し、学ぶ姿勢と意欲をもった生徒」です。
本校の特長として、坂本区長も祝辞で触れられていましたが、平成24年度から始まった生徒主体の改善活動「よりよい志四中キャンペーン」が挙げられます。学校生活の基本的な12項目を見直し、生徒会や委員会が中心となって、全校でよりよい学校づくりに生徒が主体的に取り組んでいるのです。この活動を通じて、生徒の達成感だけでなく、自己有用感を育み、協力・思いやり・自律の心を育てています。
中村校長のリーダーシップのもと、他にもさまざまな工夫された教育活動が実践されています。例えば、朝の10分間学習(9年生)の活用や、板橋区授業スタンダードの実践を通して、確かな学力の定着と、思考力・判断力・表現力等や主体性の育成を図っています。
不登校や特別な配慮が必要な生徒には、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)などと連携し、個に応じた支援を行っています。特に「オアシス」と呼ばれる新たな居場所づくりに力を入れており、安心して過ごせる環境の中で、自己肯定感や進路意識を育てています。また、コミュニティー・スクール委員会を中心に、地域と協力した教育活動やボランティア活動を積極的に行っています。地域行事への参加や防災教育などを通じて、郷土愛や社会貢献の意識を高める教育にも注力しています。
記念式典では、後半に「生徒代表の言葉」がありました。これは、生徒会役員の生徒7名による、スライドを用いたプレゼンテーションで、本校の過去・現在・未来と3つに分けての発表がありました。在校生徒への調査や同窓会(卒業生)への調査の結果も交えて、わかりやすく伝えてくれ、周年行事にふさわしい内容でした。
「記念合唱」は「栄えあれ 志村四中 〜70周年記念式歌〜」で、式次第によると作詞は「令和7年度の在校生・教職員一同」となっており、自分たちで企画し、作り上げた曲であることがわかりました。そのためか、力強く心のこもった歌声と、その一つ一つの言葉には魂が宿っていると感じました。
続いて「記念合奏」があり、吹奏楽部による演奏は堂々としていて、来賓から大きな拍手が送られました。2曲の演奏のうち最初の曲は本校の生徒会の歌ということで、先輩から代々受け継がれている歌だということです。校歌と同様に大切にされている歌のようで、体育館の壁面にはその歌詞が刻まれていました。歴史と伝統とともに本校があるということを再認識しました。
記念式典には7年生、8年生、9年生の全校生徒が参列していましたが、その落ち着いた姿には現在の清々しい校風を感じました。
これを機に、また新校舎建築とともに、本校が今後ますます発展することを期待しています。
(記・長沼豊教育長)
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