徳丸小学校(令和7年11月10日訪問)
教育長訪問記
11月10日(月曜日)徳丸小学校を訪問しました。坂本区長による学校視察に同行する形でした。
本校の教育目標は「創造 よく考えてやりぬく子ども」「敬愛 なかよく助け合う子ども」「健康 明るくじょうぶな子ども」で、地域の皆さんと連携・協働しながら、教育活動を進めています。
到着後、稲木校長に案内されて校舎内を見て回りました。1年生の生活科の授業では「板橋区授業スタンダードS」の実践でした。Sは自己(Self)と選択(Select)の頭文字で、児童が与えられた課題に対して、何にどのように取り組むかを自分で決めて責任をもって学習に取り組む形態です。児童の主体性を育むことをねらいとしています。
上の写真の授業は「たのしいあき いっぱい」で、授業のめあては「やりたいことをきめて、くわしくカードにかこう」となっていました。取り組む学習内容は同じですが、方法やペースは児童が選べるようになっていました。教室の前方では、どんぐりや松ぼっくりを手にとっている児童たちがいます。普通の授業では、全員同じように行動することになりますが、この授業では、よく見ると自分の机で教科書を読んでいる児童がいますし、友達と相談して取り組んでいる児童もいます。このように、児童が責任をもって自分で内容や方法、ペースを選んで取り組むことを通して、主体的に学ぶことを促しています。この方法では自分にあった学びができますので、個別ニーズのある児童でも安心して取り組むことができます。多様な学びの一例です。
3年生の教室では、本年(令和7年)11月に新しく導入した一人一台端末を活用していました。上の写真のように、新しい端末は以前のものより軽量で、しかも本体とキーボード部分が分離できるものです。5年前にGIGAスクール構想で導入した最初の端末についての多様な意見を参考にしながら、重さの視点を重視して導入したのが今回入れ替えた新しい機種です。児童に聞いたところ「軽くていい」とのことでした。キーボード部分が軽量になったことでキーピッチが変わったので、まだ慣れていないという児童もいましたが、稲木校長いわく、すぐに慣れるでしょうとのことでした。
坂本区長からは「3年生でもしっかり一人一台端末を使いこなしていますね」というお言葉をいただきましたが、児童はもちろん、先生方にも励みになります。忙しい公務の合間に時間をとって訪問してくださり、ありがたく思います。
坂本区長が以前本校を訪問されたのは平成19年だったそうで、校長室にある歴代校長・PTA会長の写真を見ながら、懐かしそうにお話しくださいました。その時の訪問で放課後の学童クラブなどの様子を見て、現在のあいキッズのアイディアが浮かんで、その後全校で実施するよう指示されたとのことでした。いわば本校がきっかけとなって、現在のあいキッズが誕生したということになります。
私が令和6年7月に着任して以来、区長の学校訪問(周年行事を除く)に同行するのは初めてでしたが、とても有意義でしたので、今後も区長による学校訪問の機会を増やしていきたいと考えています。
本校は落ち着いた雰囲気の中で、どの学級でも児童がしっかりと学びに向かう姿が見られました。稲木校長のリーダーシップのもとで、着実に進化していると感じました。学力向上を含め、今後のさらなる進化を期待しています。
(記・長沼豊教育長)
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