板橋第五中学校(令和8年2月2日訪問)
教育長訪問記
2月2日(月曜日)板橋第五中学校を訪問しました。教育委員会指導室による訪問に同行する形です。本校の教育目標は「常に夢や目標をもち 多様性を尊重し主体的に行動できる生徒の育成」(令和4年度改定)で、校訓は「誠実」です。
学校に到着後、まずは太田校長から学校の経営方針や現状などのお話を伺いました。これまで太田校長のもとで学校改革が行われ、上記の教育目標と関連して校則の見直しや服装の自由化などが進み、生徒の主体性を尊重する教育を行っています。そのため、それらを判断基準としてか、学区域の小学校だけでなく区内の14小学校から進学してきています。令和8年度はさらに増える見込みで、世間のニーズに応えられているという手ごたえを感じているそうです。小学校時代から長年不登校だった生徒が9年生になる頃にはほぼ毎日通うようになり高校進学を果たした例もあるとのことです。
本校の調査では、学校に満足している生徒の割合は「よくあてはまる」64%、「あてはまる」34.7%、合計98.7%の生徒が満足しているという数字となっています。このことから、生徒の主体性を尊重する教育(私は「子どもを真ん中に据えた教育」と呼んでいます)を実践すれば、居心地の良い学校になるということを意味しています。また、別の調査(全国学力・学習状況調査)では先生に相談できるという回答が東京都や全国の数値の平均が30%台であるのに対し、本校は60%台だそうです。生徒と先生の信頼関係が醸成されている証ではないかとのことです。
続いて授業を見学しましたが、どの教室でも生徒の服装はそれぞれで、上の写真のようにジャージの生徒もいれば私服の生徒もいました。服装が異なるから浮いているというようなことはなく、落ち着いた雰囲気の中で授業が行われていました。
上の写真は美術の授業の様子ですが、黒板には授業の目標と流れが明記されており、電子黒板には課題に取り組む上での留意点が箇条書きされているため、生徒はめあてと見通しをもって学習に向かうことができます。このような「板橋区授業スタンダード」に沿った授業がほぼ全ての教室で行われていました。
体育館で行われていた保健体育の授業では、生徒がペアになって柔道の受け身を一人一台端末で相互に撮影し、動画を再生しながらお互いに助言しあうということが行われていました。一人一台端末が導入されてかなり経ちますが、区内の小学校、中学校では、端末を有効に利活用した授業が当たり前のように行われるようになってきました。この授業のような効果的な使い方を区内の小中学校の先生方の間でどんどん情報共有して、授業の質のさらなる向上を目指してほしいと願います。
教室に入らない生徒を対象にした校内別室は、本校では「ごっちゃんルーム」と呼ばれていますが、ここには上の写真のように個別ブースがいくつか用意されており、ここで学習する生徒もいるそうです。この部屋には地域のボランティアとして民生委員のかたが来てくださっていて、他にも支えてくれるかたがいるとのことです。現在は2校時からの開室ですが、令和8年度は1校時からにしたいとのことでした。
本校の給食は、ランチルーム(上の写真)で全校生徒が一堂に会して食べる方式で、規模が比較的小さい学校ならではのことです。そのためか昼休みには異学年の生徒が仲良く遊んでいる姿が見られるそうです。
本校では探究的な学習を自己調整型で、しかも学年混合で行っており、生徒の主体的な学習を促しています。「板橋区授業スタンダードS」に取り組むことで、自分で課題を見つける力や、その課題を突き詰めていく力などを養っているそうです。SはSelf(自己)とSelect(選択)の頭文字です。区内の小学校、中学校では少しずつ実践が広まってきており、令和8年度は校内研究で取り組む学校も多数あると聞きます。
また、本校の学びのエリアの小学校としては板橋第四小学校がありますが、両校では小中一貫教育を進め、先生による合同の授業研究、児童生徒の合同部活動、児童生徒が相互に校内行事に訪問するなど、多様な連携活動をしています。天津わかしお学校も同じエリアで、卒業後本校に進学する生徒も多いと聞きます。区内に22ある学びのエリア全てで、こうした小中一貫教育を進めています。
以上のように、本校は特色のある教育を実践しており、生徒の多様なニーズに応えつつ主体性を育成する学校です。今後の発展を期待しています。
(記・長沼豊教育長)
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