運動会視察(高島第三中・志村第四中・板橋第三中)(令和7年6月7日訪問)

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ページ番号1058384  更新日 2025年6月18日

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教育長訪問記

 6月7日(土曜日)中学校3校の運動会を視察しました。当日は朝から晴天で、最高気温は29度でした。

 まず高島第三中学校を訪問しました。ちょうど到着した時は7・8・9年生の選抜選手による「2人3脚」と、8年生の「全級リレー」が行われていました。百瀬校長のお話によると、選抜というのは、100m走、1000m走(800m走)、2人3脚、障害物競走、ハードル走の、どの種目にどの生徒が出るのかは各学級で決めているとのことでした。2人3脚は、事前に何回も練習したのか、ペアで声をかけあって上手に走っていました。中には途中のコーンを一周する際に、二人とも片足でジャンプ(ケンケン)しているペアもありました。これも作戦なのでしょう。この競技には6組の生徒も参加していました。全級リレーは、学級の全員がバトンを繋いでリレーするものです。生徒が協力して取り組んでいる姿が印象的でした。また、運動会の運営のほぼ全てを生徒が担っているのも良かったです。例えば競技のスターターは陸上部の生徒が上手に行っていました。まさに生徒主体の学校行事です。

写真:高島第三中学校「2人3脚」の様子
高島第三中学校「2人3脚」

 次に志村第四中学校を訪問しました。運動会の全校スローガンは「輝け ~70年目のゴールテープ~」で、本校は今年度70周年です。到着した時は8年生の学年種目「大繩」と、9年生の「全級リレー」が行われていました。大繩では学級ごとに生徒全員が協力して飛んでいる姿があり、声をかけあって、励まし合っているのが素敵でした。9年生の全級リレーは学級の生徒全員が走る競技でしたが、どの学級もバトンパスが巧みで上手でした。中にはオリンピック選手のように下から渡して受け取るペアもありました。中村校長のお話によると、かなり事前に練習していたのと9年生なので上達しているのが要因とのことでした。作戦もしっかりしていて、走るのが得意な生徒はできるだけ長く走るよう、バトンの受け渡しの場所を調整していました(できるだけ手前で受け取って走り、渡すときはバトンゾーンのギリギリまで走ってから渡す)。

写真:志村第四中学校「大繩」の様子
志村第四中学校「大繩」

 3校目は板橋第三中学校です。プログラムの冒頭には「誰1人生徒を取り残さない運動会」を掲げています。武田校長によると、運動会も本校が進める「誰1人生徒を取り残さないプロジェクト(DSTP)」の視点に立った種目、時間構成にしているのだそうです。具体的には、走るのが苦手な生徒、運動が苦手な生徒でも参加しやすい種目を導入しているとのことで、到着した時は、まさにその「ペアチャレンジ投」が行われていました。2段の机の上に置かれたペットボトル10本を、色々なものを投げて倒し、制限時間内に何本倒したのかを競う種目です。約5年前に、この競技を新たに作るにあたっては、どのくらいの距離から投げるのか、何を投げるのかなどを、先生方が何度も実験を繰り返して決めました、とは高良副校長の弁です。簡単すぎて全部のペアが10本倒せてしまうのも、難しすぎて全然倒れないのもNGですから、競技として成り立つ良いあんばいを探ったとのことです。


写真:板橋第三中学校「ペアチャレンジ投」の様子
板橋第三中学校「ペアチャレンジ投」
写真:5色をまとった武田校長
5色をまとった武田校長


 どの学校も特色を生かした運動会を実施していました。学校行事を含めた特別活動は、生徒が主体的に活動することで達成感や成就感を味わい、同じ学級や学年、他の学年の生徒とともに取り組むことで連帯感を感じることができる貴重な教育活動です。参加する競技を生徒が選ぶこと(Select)ができるというのは、自己調整型の学びに資する「板橋区授業スタンダードS」の学校行事版ともいえます。




(記・長沼豊教育長)


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