2015年12月19日 井上長三郎の「かわいい」作品
井上長三郎といえば、《漂流》や《東京裁判》、礼服姿の紳士を描いたシリーズなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、動物たちを描いた作品には、また別の魅力があります。
板橋の自宅の庭には、よく野良猫が遊びに来ていたそうです。
写真にある油彩の《猫》の他にも、展示室では鉛筆で描いた猫のデッサンもご覧いただけます。《犬》の姿もとてもユーモラスです。
《少女》はお孫さんをモデルにした作品と思われます。目のぱっちりとした、かわいらしい姿です。
このような小品は、自宅に多数残されており、大作の合間に描かれたようです。
照子さんも同様に、小品を数多く描いています。
展示室のロビーでは2人の小品もお楽しみいただけます。
大作とはまた少し違った魅力があります。
井上長三郎というと、人間の姿を描き続けた画家というイメージがありますが、実は身の回りのかわいらしいものも描いているのです。
写真中の《猫》は、庭に遊びにきた野良猫を描いたものと言われています。
《犬》も特徴がよくとらえられていて、動物に対するやさしい眼差しが感じられます。
《犬》と《猫》は美術館入口の看板のデザインにも使用されています。
皆さまのご来館を、彼らも待っているはずです!
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