2015年8月2日 夏のアトリエ5日目

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ページ番号4001063  更新日 2020年1月28日

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アトリエ5日目。疲れもだいぶ溜まってきましたが、昨日大きな課題を終えた参加者たちはリラックスした様子。しかし夏のアトリエはまだ続きます。朝発表された課題は俳句がテーマ。選んだ俳句を3行のテキストと3つのイラストで白い紙に表現するというものです。さらにイラストは3つとも描き方を変えるというルールも。スタイルの異なる絵とテキストを組み合わせ、全体に一貫性を持たせるという難しい課題に、お昼ご飯もそこそこに制作をする参加者たち。午後2時、出来上がった作品を壁に張り出し、みんなで見ました。同じ俳句を使っても、解決方法はさまざまであることがわかります。

写真:完成作品を見ている様子


ほっとしたのもつかの間、次の課題は、参加者を4グループに分け、アトリエとして5日間使ったこの部屋の中に物語を見つけ、空間全体を使って表現するというもの。突然のグループワーク、これまでとはまったくスケールの異なる作業、しかも雲をつかむような課題。そして制限時間は1時間。アトリエの雰囲気は一変しました。お互いにどんどんアイデアを出し、手を動かして、作業を分担していきます。そして3時30分、4つのグループが発表をしました。インスタレーションあり、パフォーマンスあり、壁に大きな絵を貼ったり、画材の中に小さな絵をしのばせたりしながら、それぞれの物語を表現しました。アトリエは大盛り上がり!クラースさんも想像以上の出来にすっかり驚いていました。普段は紙を前に1人で作業するイラストレーターたちにとって、この課題はいつもとはまったく違う刺激になったと思います。

写真:グループワークの様子1

写真:グループワークの様子2


さらに本日3つめの課題はクラースさんへのポストカード作り。残された時間はほんの少し。疲れもピークだったにもかかわらず、みなさん最後まで楽しそうに制作していたのが印象的でした。夏のアトリエの締めくくり、出来上がったポストカードと交換で、クラースさんから修了証がひとりひとりに手渡されました。

写真:修了証を渡している様子1

写真:修了証を渡している様子2


クラースさんは、参加者の作品を見たり話を聞きながら、ワークショップをどのように進めるか日々考えていたようです。次々に出てくる課題やクラースさんの言葉をみなさんがしっかり受け止めたことで、充実したワークショップとなりました。
クラースさんは最後に「みなさん、ぼくを受け入れてくれてありがとう、今後のぼくの活動にとっても大事なワークショップになりました」と語っていました。講師と受講生という関係ではなく、同じイラストレーターとしてクラースさんと参加者が一緒に作り上げたワークショップでした。

真夏の5日間、参加してくださったみなさんお疲れ様でした。クラースさん、森泉さん、ありがとうございました。今後のみなさんのご活躍を楽しみにしております。

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