2015年8月6日 出品作品の紹介3

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ページ番号4001055  更新日 2020年1月28日

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今年の特別展示作家はポルトガルのカタリーナ・ソブラル。展覧会では、新作絵本のほか、これまでに出版した絵本からも原画を紹介しています。
2012年に出版された絵本「アシンパ」(Achimpa, Orfeu Negro )からは、7枚の原画を展示しています。

写真:作品展示の様子


この絵本は、ある日、研究者が図書館で、忘れ去られた言葉「アシンパ」を発見したところから物語が始まります。発見のニュースはまたたくまに広がり、町の人々はこの言葉を使いたがりました。しかし、何を意味する言葉なのか、どの品詞に属するのか、誰も知りません。ある教授が「アシンパ」は動詞であると主張すれば、人々はを動詞として使いだし、ある学者が名詞だと言えば今度は名詞として使われて・・・
言葉という抽象的なものをテーマにした絵本ですが、「アシンパ」をどうにかして使おうとする人々の様子がユーモラスに語られます。新しい話題に飛びついたり、様々な意見に振り回されるというのは、私たちの社会を表しているようでもあります。
絵本の各場面には、「アシンパ」自体が描かれるのではなく、人々の様子や町の風景がクレヨンやコラージュを使って表現されています。(展覧会場で紹介している絵本はイタリア語版です)

写真:絵本表紙


写真:絵本中見開き1


写真:絵本中見開き2

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