2015年3月29日 講演会「2013、2014年度寄贈作品の紹介 ー新出の探幽縮図を中心に」
館蔵品展「18世紀の江戸絵画」は本日最終日です。
昨日は、「2013、2014年度寄贈作品の紹介 —新出の探幽縮図を中心に」と題し、当館学芸員の佐々木英理子がお話しました。
2013年度に寄贈された「西行・江口贈答図」は、江戸時代の女性画家・清原雪信によるものです。また2014年度は、狩野探幽「探幽縮図 東大寺大仏縁起絵巻」、狩野派による「山水図 縮図」「探幽原画 倣古名画巻模本」、伝 英一蝶「寿老人図」の4点をご寄贈いただきました。
いずれも区外の方からのご寄贈ですが、当館で狩野派の展示をたびたび行っていること、また英一蝶の展示を過去に開催していることなどから、当館へのご寄贈を決めて下さったということです。当館の活動を評価・応援してくださり、本当にありがたく存じます。
それぞれの作品について、現時点で考え得る説明を行い、特に「探幽縮図」については場面ごとに詳しく見ていきました。
「探幽縮図」巻末の留書きの読解について、「土佐からものゑ也」としたところ「土佐かかりのゑ也」ではないかとのご指摘も頂きました。今後も継続して調査してゆきたいと思います。
とても限定的なテーマでしたが、最後まで聞いて下さり、ありがとうございました。
古美術の次回展示は、9月の館蔵品展「まあ!オモシロ江戸屏風」です。こちらもどうぞお楽しみに!(聴講約60名)
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