2015年8月2日 出品作品の紹介1

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ページ番号4001062  更新日 2020年1月28日

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昨年の「夏のアトリエ」の講師を務めたのは、ポーランドのヴィトフルニヤ出版を設立したマグダレナ・クウォシさんでした。編集者であるマグダレナさんのアトリエも、参加者のみなさんにとって心に残る5日間だったと思います。
ヴィトフルニヤ出版が昨年刊行した絵本「蒸気機関車/オデオロ」が、今年のボローニャ展に入選しています。本書はポーランドの国民的詩人トゥヴィムの詩から着想して作られたものです。このイラストレーションを描いたマウゴジャタ・グロフスカさんによれば、トゥヴィムは社会の問題にも関心を持ち、現代の私たちにも通じる詩を書きました。この絵本は、子どもだけに向けて作ったのではなく、大人と子どもが話し合い、若者が考えるためのきっかけとなるように作ったのだそうです。
絵本をめくると、黒1色で画面いっぱいに描かれた貨車がジャバラ状に続いていきます。展覧会場で紹介しているのでぜひご覧ください。長く長くつながっていく蒸気機関車が、絵本の形態によっても上手く表されています。貨車や貨物の描き方はとても洗練されていますが、そこには様々な読み方が込められているようです。

写真:ジャバラ状の絵本1

写真:ジャバラ状の絵本2


写真:ジャバラ状の絵本3


マグダレナさんの昨年のワークショップの様子は、以下のページに掲載しています。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。