2015年1月11日 イエラ・マリ展 作品紹介8

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ページ番号4001140  更新日 2020年1月28日

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イエラ・マリの絵本としては『あかいふうせん』『木のうた』『りんごとちょう』『にわとりとたまご』がよく知られ、字のない絵本の傑作としても有名です。一方、1974年に刊行された『まるい まあるい』と『と おもったら・・・・・・』は、各ページに短いテキストが添えられ、いずれも「形」をテーマとしています。

『まるい まあるい』(Iela Mari “Il tondo”, Emme Edizioni, 1974)は、身の回りの丸いものを集めた絵本。「・・・はまあるい」というフレーズとともに、地球やボタン、お皿やレモンの輪切りなど、様々なものが登場します。

『と おもったら・・・・・・』(Iela Mari “C’era una volta il riccio di mare”, Emme Edizioni, 1974)はウニから始まる形のしりとりです。少しずつ違う形のものが次々に登場しますが、最後の場面ではウニに戻ります。「・・・と思ったら・・・・だった」というフレーズとともに、ページをめくる度に形の変化を楽しめます。さらに、この作品にはジャバラ折りの試作が残されています。それを見ると、イエラが楽しみながら制作した様子が想像でき、形の連続性にユーモアも感じられます。

ものの形をよく見てもらいたい。テレビでたくさんのイメージが流れ始めた時代に、イエラが子どもたちに伝えたかった思いが込められた絵本です。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
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