2015年7月30日 夏のアトリエ2日目

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号4001068  更新日 2020年1月28日

印刷大きな文字で印刷

7月29日、夏のアトリエ2日目は、昨日発表された課題をお昼までに仕上げます。暑い中、当館まで通うだけでも大変だと思いますが、制作のために早めに来る参加者もいます。締め切りまでに完成させるというのも、イラストレーターにとって大事なこと。クラースさんに相談し、アイデアを固めたら、それぞれの技法で描き始めます。
午後、完成したイラストレーションを壁に並べました。それまで必死に自分の制作をしていた参加者のみなさんですが、ようやくお互いの作品をゆっくり見る時間ができました。クラースさんは、イラストレーターはなぜ自分がこのように描いたのか説明ができなければならないと言います。イラストレーターは、アイデアや色や構図など無数の可能性の中から、自分で取捨選択をしながら描いていくものだからです。今回の課題も、なぜこのように描いたのか、一人一人コメントをしてもらいました。自分の作品について説明するのも、他のイラストレーターの説明を聞くのも、普段の仕事ではあまりない機会かもしれませんね。クラースさんも、短時間でみなさんがレベルの高い作品を仕上げたことに驚いていました。

写真:完成作品を見ている様子


その後、次の課題が与えられました。パラドックス(矛盾)をテーマに、クラースさんが7つの言葉をホワイトボードに書き出します。丸い四角、乾いた雨、沈黙の音・・・。これらの中から1つをタイトルに選んで、3日目の夕方までに1冊の絵本を作るというもの。本の形は自由ですが、文字がないことやページ数や色数などには制約もあります。参加者のみなさんは、大きな課題に少し不安げな様子でしたが、きっと3日目にはさまざまな作品が出来上がることと思います。

今回、夏のアトリエのハードな通訳を引き受けてくださったのは、森泉文美さんです。イタリア在住で、ボローニャ展やイエラ・マリ展などでコーディネーターもされています。英語もイタリア語も堪能で、これまでに何度も夏のアトリエの通訳を務め、講師と参加者の間をつないでくれました。森泉さんは、美術史や技法にも造詣が深く、講師と相談しながら夏のアトリエを引っ張ってくれています。

写真:クラースさんと森泉文美さん

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。