2014年10月6日 講演会「種村季弘のマニエリスム 迷宮としての書物」

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ページ番号4001178  更新日 2020年1月28日

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フランス文学者・美術批評家の巖谷國士先生による講演会「種村季弘のマニエリスム 迷宮としての書物」が、10月4日(土曜日)に開催されました。

まずは巖谷先生と種村氏との出会いと、澁澤龍彦氏、松山俊太郎氏をはじめとした同時代の「怪人」たちのエピソードをお話いただき、当時の熱気のようなものが伝わってきました。
巖谷先生と種村氏は、マニエリスムやシュルレアリスムなど、美術に関して関心が重なるところもありましたが、フランス文学とドイツ文学という専門分野の違いもあり、対談などでは話が平行線を辿り、逆にそれが面白かったようです。

続いて、巖谷先生が選んだ種村氏の代表的な著書とその内容についてお話いただきました。

種村氏のデビュー作である、グスタフ・ルネ・ホッケの翻訳本『迷宮としての世界』(1966年)については、この本に掲載されたパルミジャニーノの《凸面鏡の自画像》やレオナルド・ダ・ヴィンチ《世界の終り》を示しながら、種村氏の根底にあるホッケの思想についてお話いただきました。

数ある種村氏の著書の中でも『ザッヘル=マゾッホの世界』(1978年)は、巖谷先生おすすめの一冊だそうです。

予定していた1時間30分は、あっという間に過ぎ、まだまだお話をお聞きになりたい、という方も多くいらしたのでは?

講演会後には、先生のご著書のサイン会も開かれ、長蛇の列が出来ました。

今回の講演会では、当初お知らせしておりました100席よりも多く座席を用意していましたが、大勢のお客様にいらしていただいたため、立見で聴いてくださった方や、安全の都合上、聴講をお断りしたお客さまもいらっしゃいました。ご希望に沿う事の出来なかったお客様には、ご迷惑をおかけいたしました。

たくさんのお客様にご来館いただきました。ありがとうございました。

(参加180名)

写真:会場の様子

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