時代を紡ぐ 「いたばし町会事始め」

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ページ番号1004890  更新日 2020年1月25日

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成増第一町会会員名簿

現在、板橋区には約220の町会・自治会があり、活発に地域活動を行っています。あまり知られてはいませんが、区内には戦前の段階で既に50を超える町会が設立されていました。というのも、戦前の町会は戦後の昭和22年に出されたポツダム政令により解散させられ、それまであった町会組織や記録が、現在の町会には必ずしも引き継がれませんでした。そのため町会の歴史や活動実態などが広く知られてはいないのです。では、戦前の町会はどのようにして成立していったのでしょうか?
例えば、現在の成増第二町会の前身である、成増町第二町会(昭和7年頃結成)は、元は東上鉄道成増駅開業によって発展していく地域の自治を目的として、大正9年に結成された南成増組を母体とする町会でした。また、本町周辺にかつて存在した板橋十丁目氷川町会は、昭和3年に氷川町会として設立された町会ですが、遡ると明治38年頃の若衆組合にはじまり、大正14年に根若会、昭和3年に町会へと改組したものでした。
この他にも、大正6年に青年団や中老をまとめた板橋町上町会、明治初年から坂若会と称していた祭礼組合を町会に改組した板橋町坂町会など、区内では大正時代から昭和初期にかけ自主的に多くの町会が設立されていきました。
一般的に町会は、地域の親睦会や消防・衛生・祭礼組合などにその起源があるといわれています。区内の町会もまた、それぞれの地域を守るために古くからあった地縁集団を町会へ改組したものだったのです。地域コミュニティの結束により地域を支えるという考え方は、現在の町会に通ずるものでした。
近年、戦前の成増町第一町会長を務めたお宅から町会文書が発見されました。この文書は、質・量ともに区内有数の町会文書であることから、平成23年度に「田中泰彦家文書」として区の有形文化財に登録されました。一見すると、どこにでもあると思われがちな近代の文書も、地域の歴史を紡ぐ貴重な歴史史料です。情報をお持ちの方はぜひ、ご一報ください。

【文化財専門員 中村陽平】
※平成25年8月24日発行「広報いたばし」掲載

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