2017年11月26日 タラブックス展オープン記念トーク
タラブックスは2人のインド人女性、ギータ・ウォルフさんとV・ギータさんを中心に運営している出版社です。南インドのチェンナイを本拠地として、編集者、画家、作家、デザイナー、製作者たちがチームになって本作りをしています。おふたりは、チェンナイで女性運動にかかわっていたところから知り合ったそうです。タラブックスは1994年に設立し、これまでにとても幅広い本を出版してきました。
本展のためにギータ・ウォルフさんとV・ギータさんがインドから来日してくださり、初日の午後にはオープン記念トーク「タラブックスの本づくり―出版社ができること」を開催しました。
まずギータ・ウォルフさんが、インド各地のアーテイストとの協働作業で大切にしていること、絵本作りにおいて気を付けていることなど、タラブックスの活動についてお話しくださいました。
次に、V・ギータさんが今回の展覧会の準備について発表してくれました。展覧会づくりのプロセスは、タラブックスにとっても、とても刺激になったそうです。本展の最初に紹介している「タラブックスの歴史を刻んだ本」についても詳しく解説してくださいました。
その後、少し長めに質疑応答の時間をつくりました。民俗画家たちの技法について、絵本の絵とテキストについて、さまざまな質問があり、お2人それぞれが丁寧にお答えくださいました。
そして最後に当館副館長の松岡からタラブックスの今後についてうかがったところ、お二人ともやりたいことがいっぱいあると言いながら、いくつかのプロジェクトについてお話くださいました。
本イベントには、事前申込でたくさんの方にお申込みいただきました。ご参加ありがとうございました。
本展は、タラブックスと板橋区立美術館の10年近くにわたる関係から生まれたものです。2013年にはギータ・ウォルフさんは当館のワークショップの講師を務めてくださったこともあります。さらに展覧会の準備にはV・ギータさんに大変な尽力をいただきました。画家やデザイナーたちと話し合いを重ねて生み出されるタラブックスの本のように、本展もタラブックスと美術館で一緒に作り上げました。本展ではタラブックスの歴史や本作りにおける考え方をご覧いただきますが、今後の活動にも注目してください!(参加者122名)
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