2017年7月9日 山名善之先生 講演会

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ページ番号4000774  更新日 2020年1月28日

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本日は、東京理科大学教授の山名善之先生にお越しいただき、「20世紀の美術館建築」と題して講演をいただきました。

山名先生は、近現代の建築や都市計画を専門にされ、保存の分野でも活躍されています。
2016年、ベネツィア・ビエンナーレ建築展でキュレーターを務めた日本館が特別審査員賞を受けて話題になった山名先生ですが、同じく昨年、上野の国立西洋美術館を含むコルビジェ建築が世界遺産に登録された際にも、大変な尽力をされました。
本日は、板橋区立美術館の大規模改修が来年度予定されていることもふまえ、近現代の美術館の建築についてお話いただきました。

写真:会場の様子


写真:山名善之先生


ご講演では、内国勧業博覧会など日本の美術館建築の黎明期についてのご説明のあと、話題の中心は、日本の建築に大きな影響を与えたコルビジェに移りました。
美術館建築について、コルビジェは「無限成長美術館」という考えを提唱し、追及しました。
これは、展示空間が渦巻きのように延び、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというものだそうです。
コルビジェの門戸を叩いた坂倉準三、前川國男、吉阪隆正も、それぞれコルビジェの影響を受けながら、日本の建築界を牽引していきました。

最後に、板橋区立美術館を設計した村田政真についてもお話いただきました。
村田政真は、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場やイタリア大使館を手掛けた建築家です。
山名先生からは、当館について「小さい美術館ですがよく考えられていると思います」との言葉を頂きました!
改修工事で当館の建物はリニューアルしますので、美術館建築としてもう一度当館を見つめていただければ幸いです。

写真:板橋区立美術館外観

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。