2017年4月11日 館蔵品展「絵画は告発する/特別展示 板橋の日本画」ギャラリートーク
4月8日(土曜日)は担当学芸員によるギャラリートークを行いました。
30人の方にご参加頂きました。
井上長三郎《漂流》(1943年/後年改作)(寄託作品)をご紹介しているところです。
大海原を漂う船の中で、疲労困憊した様子の7人の兵士が描かれています。
この作品の元となった事件は、日本兵が太平洋上を漂流後、駆逐艦に救出され帰還したというものです。
1943年の決戦美術展に《魂の生還》というタイトルで一度出品されましたが、主催する軍より、厭戦的で時局にそぐわないという判断が下され2日で撤去されました。
この作品では井上がニュースから知る事実をそのままに、冷静に描いているところが見てとれます。
大画面の迫力のある作品ですので、ぜひ会場でご覧ください。
次回のギャラリートークは、5月6日(土曜日)午後2時00分より開催します。
また、今週末4月15日(土曜日)は10時00分より親子でたのしむギャラリートークを行います。
絵の中に描かれたモノや形に注目して、担当学芸員が参加者とお話をしながら作品を鑑賞します。
いずれもご参加は無料です。当日2階展示室ロビーへ直接お集まりください。
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