2023年4月23日こどもアトリエ「かくれんぼカードをつくろう」

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ページ番号4001767  更新日 2023年4月26日

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4月23日(日曜日)には、絵本作家の山田和明さんを講師に「こどもアトリエ」を開催しました。山田さんは、ボローニャ国際絵本原画展に入選し、これまでに国内外で絵本を出版してきました。

アトリエが始まると、まずは山田さんご自身の絵本「ぼくとどうぶつたちのおんがくかい」を読み聞かせしてもらいました。主人公の少年がハーモニカをもって散歩に出ると、動物がどんどん集まってきて、最後にはいっしょにコンサートをすることになります。
この絵本は、幅の異なるページを綴じたしかけになっていて、ページをめくる度に動物たちが次々に姿をあらわします。今回は、これをヒントにして、画用紙を折って、かくれんぼしている動物のカードを作ります。
実際にしかけを考えるのは、大人にとっても難しいものです。制作を始める前に、山田さんはサンプルを見せながら、子どもたちにしかけを作るポイントを教えてくれました。紙は縦にしても横にしてもOK。折る幅は、自分の絵に合わせて決めます。しっぽや耳など、どうぶつの一部がチラッと見えているとヒントになります。どんな動物にするか、どこに隠れているのか、アイデアが大事です。
そこで本番の前に、コピー紙で練習をしました。まずは自分の好きな動物を描いて、その後に紙を折って動物を隠します。何にかくれんぼしているのか考えて、折り返したところにも絵を描きます。
アイデアが固まったら、いよいよ本番。画用紙を配ると、すぐにスラスラと描き始める子もいますが、なかなか進まない子もいます。それぞれの状況に合わせて、山田さんがひとりひとりアドバイスしたり、励ましたりしてくれました。
ペン、色鉛筆、クレヨンなど、子どもたちが使い慣れた画材もありますが、色画用紙や包装紙などの端切れでコラージュを楽しむ子もいました。

子どもたちは1時間たっても飽きることなく、むしろ、どんどん集中して制作を続けていました。そんな子どもたちの様子に山田さんも驚いていました。「あと少しで発表会ですよー」と声を掛けると、ラストスパート。みんな見事にかくれんぼカードを仕上げることができました。
発表会では、作品を持ってみんなの前に出て、閉じたところと開けたところを紹介しました。画用紙を開くと意外な動物が出てきたり、ストーリー仕立てになっていたり。繊細な描写だったり、大胆な構図だったり。お互いの作品を見るのも楽しんでくれました。

今回のアトリエでは、山田さん自身も、子どもたちの素晴らしいアイデア、自由さ、無心で描いている様子から、たくさんの刺激をもらったそうです! 紙を折るだけでできるシンプルなしかけですが、工夫次第で面白い作品がたくさん出来上がりました。おうちでも、新しいアイデアでかくれんぼカードを作ってみてください。


こどもアトリエ1

こどもアトリエ3


こどもアトリエ4

こどもアトリエ