2023年7月9日 こどもアトリエ「スタンプで絵本をつくろう」

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ページ番号4001783  更新日 2023年7月13日

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7月9日には、絵本作家のむらかみひとみさんを講師に子どもアトリエを開催しました。むらかみさんはこれまでにボローニャ展に3度入選し、おもにリノカットという版画技法で絵本や作品を制作しています。
そんなむらかみさんらしく、今回の子どもアトリエでは、紙に直接絵を描くのではなく、手作りのスタンプで絵を描き、絵本に仕立てます。
スタンプを作り、スタンプで絵を描き、製本するという3つの工程は、どれもちょっと難しそうですが、むらかみさんが丁寧に説明をしながら進めてくださいました。

最初の工程はスタンプ作りです。食品トレー(スチレン素材)やペットボトルのキャップといった、おうちでもおなじみの材料を使います。印面となるトレーは、柔らかいのでハサミで簡単に切ることができます。真っ平らな面を使うことや、ちいさめに作ることなど、むらかみさんからポイントを教えてもらい、シンプルな形ながらも個性豊かなスタンプがたくさん出来上がりました。

そして次の工程では、いよいよスタンプを押して絵を描きます。スタンプ台は、3色の絵具をメラミンスポンジにしみこませた手作りのものです。むらかみさんからのアドバイスを聞いてから、まずは練習です。かすれたり、ずれたりすることもありますが、それもまたいい味わいになります。すぐにコツをつかんだ子どもたちは、本番用の3枚の画用紙にスタンプを押し始めました。シンプルな形のスタンプは、組み合わせたり、角度を変えたりすることで、想像以上にいろんな形を作ることができます。重ねて押したり、色をグラデーションにしたり、それぞれに工夫も見られました。保護者の方も一緒にスタンプを楽しんでくれたようです。

3枚の絵が完成したら、最後の工程は製本です。画用紙は絵が内側になるように半分に折って裏面を糊で貼り合わせ、表紙と裏表紙の色画用紙を貼ります。最後に背の部分にお気に入りのマスキングテープを貼って完成です。

スタンプ台の絵の具も、表紙の色画用紙も、むらかみさんが吟味して選んでくれた3色を使いました。限られた色や形の組み合わせを楽しみながら、素敵な作品がたくさん出来上がりました。
今回の子どもアトリエは、工程が多くて大変だったかもしれませんが、みんな3場面のスタンプ絵本を完成させることができました。始まる前には、製本まで終わるかなとちょっと心配していたのですが、全員しっかり仕上げることができて、むらかみさんも驚いていました。

梅雨明け前なのに真夏の暑さとなりましたが、午前の部も午後の部もキャンセルはなく、みんな元気に集まってくれました。
スタンプで絵を描くのは、鉛筆やペンで描くのとは違った面白さがあり、子どもも大人も夢中になっている様子でした。やっぱりスタンプは楽しいですね。身近な材料で手作りできるので、自分なりの工夫をして、おうちでもやってみてくださいね。

こどもアトリエ1

こどもアトリエ2

こどもアトリエ3

こどもアトリエ4