2023年12月1日 小学生鑑賞教室
本日、区内の向原小学校三年生のみなさんが「展覧会のちょっといい話ー絵本と近代美術のあれこれー」に来てくれました。
主に近代美術の作品について、
それぞれ作品にどのようなものが描かれているのかしっかり見つめ、それを踏まえて皆さんの考えや感想を聞きます。
はじめに鑑賞したのは、寺田政明「宇宙の生活」です。
作品は様々な部分の集合体のように見えます。みなさん元気に手を挙げて、何があるか教えてくれました。
「ゾウにみえる」「キノコがある」「貝殻」「胃」「鯛焼きみたい」「宇宙人っぽい」など発想がとても豊かです。
次に、井上長三郎「椅子」に注目しました。
2人は何をしていてどんな気持ち?仲は良いのかな?と質問すると、
2つのクラスで対照的な意見が出たのも興味深かったです。
「近くに座っているので」「2人のまわりにあるのがハート形にみえるから」仲が良く、
「目を合わせていない」「ハート形をしているけどピンクとかじゃないから」仲が良くないのでは、
などのように1つの作品を通して自由な発想で考えてくれました。
タイトルが「椅子」であることを伝えると、
確かにひじ掛けに手をかけているように見える、などと的確な指摘もありました。
さわる絵本や触察パネルのコーナーも、説明したあと手に取ったり実際にさわったりして、
質感やものの形を確かめました。
他の展示室にも興味津々だった様子、
1月8日(月曜日・祝日)まで開催中なので、ぜひまた遊びにきてほしいと思います。
(生徒53人、先生5人)