2023年5月21日こどもアトリエ「くしゃくしゃうすがみのまどかざり」

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ページ番号4001775  更新日 2023年5月22日

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5月21日(日曜日)には、のぐちようこさんを講師に、こどもアトリエ「くしゃくしゃうすがみのまどかざり」を開催しました。のぐちさんは、デザイナーやイラストレーターとして、子ども向けのプロダクトや絵本のお仕事をしています。今回は五感を使って楽しみながら、おうちの窓の飾りを作りました。

最初に、大きなうすい白い紙をみなさんに配りました。光に透かしてみたり、手で触ってみたりして、いつも絵を描いたり工作したりする紙との違いを確かめてみました。
そしてこの紙を、両手を使っておもいっきり、くしゃくしゃにします! 紙のこすれる音とともに、大きな紙が、子どもたちの両手でつかめるほど小さなボールのようになりました。これを広げると、しわしわの、やわらかな風合いの紙になります。さっきまでの、つるりとした紙とはまったく違う表情になりました。さらに、これをびりびり―、と大きくやぶります。このように、触感や音からも紙に親しみながら、ワークショップが始まりました。

やぶった2枚のうち1枚に、クレヨンで色を塗ります。何を描こうかなと考えずに、グルグル手を動かしたり、線をたくさん描いたり、何色も重ねたり… 大人も一緒になって、ひたすら塗っていきました。すると、色であふれた紙がたくさん出来上がりました。
これを、手で小さくちぎったり、割いたりして、細かくしていきました。細い紙片をたくさん作ったり、偶然できた形を何かに見立てたりしながら、ちぎる作業も楽しみました。
今回は、透明のシートの上にちぎった紙をセロテープで貼って、いろんな形を作り、窓に飾れるようにします。紙と紙が重なるようにモリモリ貼っていく子もいれば、形を吟味しながら注意深く貼っていく子もいます。大人も夢中になって作業をする様子が見られました。色を塗っていない白い紙を効果的に使ったり、立体(!?)にしたり、透明のシートにクレヨンで直接描いたり、さまざまな工夫も見られました。

最後には、完成した飾りを窓に貼って、何を作ったのか発表してもらいました。
窓に貼ると、机の上で見るのとまったく違って見えます。光が透けて、紙の重なりがはっきりしたり、色が明るく見えたり、床に影が落ちたり。時刻や天気によっても表情が刻々と変化します。おうちの窓に貼ってぜひ楽しんでください。

今回使った紙は、実は美術館で作品を包むために使っていたものでした。のぐちさんに「こんな紙がありますよ」と伝えたところ、紙の特徴を生かしたワークショップを考えてくださいました。作るものを決めてから素材を選ぶのではなく、素材からインスピレーションをもらって何を作ろうか考えるのも面白いやり方です。みなさんの身近なところにも、いろんな材料があるはずです。そういうものを使ってみると、おうちでも、いつもとはちがう工作を楽しめるかもしれませんね。


こどもアトリエ1

こどもアトリエ2


こどもアトリエ3

こどもアトリエ4


こどもアトリエ5

こどもアトリエ6