2025年5月10日 あの時の風景展美術講座

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ページ番号4001969  更新日 2025年5月11日

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先日、「館蔵品展 あの時の風景」の美術講座「探検!発見!風景画」を開催しました。
本展覧会では、近年ご寄託いただいた長谷川利行の風景画や、池袋モンパルナスの画家として活躍した寺田政明の作品、シュルレアリスムの影響を受けたものや戦後のルポルタージュ絵画の中に見出すことのできる風景画を展示しています。
参加者の皆様にはそれらの作品を鑑賞しながら風景画の世界を探検していただきました。

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まず、描かれた風景がどのような場所なのか観察します。
例えば、長谷川利行「水泳場」の場合、手前のプールの周囲には群衆が描かれています。さらにその奥には建物と遠くに隅田川の水面が見えるため、奥行きのある構図だということがわかります。また、ほかにも電灯やプールに飛び込む人など、荒い筆致のなかにもじっくり観察すると様々なことに気づきます。

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その次に、自分がその場所にいることを想像してみます。
どんな音が聴こえ、どのようなことを感じるでしょうか。

次に何が起こるのかを予想してみます。
「水泳場」の場合は、飛び込みをした人の大きな水しぶきを受けてしまうのかもしれません。

このように、絵の中に主人公を置いて風景画の世界を探検してもらいました。

それぞれ興味を持った作品から、そこには描かれていないネコを主人公にしてみたり、自分が描かれている機関車の運転手になったりなど、風景画の中を自由に探検していただきました。
今までそのように風景画を見たことがなかったという感想もいただきました。

風景画の世界を楽しんでいただけましたか?
展覧会は6月15日(日曜日)までです。ぜひまたお越しください。

(参加人数3名)