2025年6月27日 2025ボローニャ展 開幕
6月27日(金曜日)より、2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展が開幕しました。
59回目となる今年は、89の国と地域から過去最多となる4,374名の応募があり、日本の6名を含む29の国と地域の77名(76組)が入選しました。世界中から集まった、技法もスタイルも異なる、子どもの本のためのイラストレーションをお楽しみいただけます。
前日である26日には、関係者を招いての内覧会が行われました。主催者挨拶のほか、今年の日本人入選者のうちお越しいただいた4名のご紹介を行いました。お越しくださったのは、umecoさん、うめだよしのさん、神鳥海南江さん、波田佳子さんです。
改めまして、みなさま入選おめでとうございます!

今年は2つの特別展示があります。
1つ目は、今年のボローニャ展カタログの表紙を務めた、シドニー・スミスの展示です。2024年に国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したスミス氏。国際アンデルセン賞の発表は2年に1度、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアの会場で行われ、画家賞の受賞者は、翌年のボローニャ展のカタログ表紙を担当することになっています。本展では、7月に発売予定の新作「あらしの島で」(邦訳版は偕成社刊)のほか、近年に描いた代表的な絵本のためのイラストレーションやスケッチブックなどを展示しています。
スミス氏は、2023年に当館で実施した「夏のアトリエ」の講師をつとめてくださっています。今回のメインビジュアルに使われている画像は、当館の横にある公園で描かれたものです。「I will remember Itabashi(ぼくは、板橋をわすれない)」と書き込まれています。
本展の展示には、新作「あらしの島で」を出版する偕成社に大きなご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
2つ目は、昨年のSM出版賞を受賞した、エンリケ・コゼール・モレイラの新作絵本をご紹介しています。SM出版賞は35歳以下の入選者に対して授与される特別賞です。受賞者は、スペインの出版社であるSM出版より賞金と新作絵本を出版する機会を与えられます。
ブラジル出身のモレイラ氏は、テキストのないサイレント・ブックを制作しました。そのアートプリントを展示しています。また、今回の美術館の外装にも、モレイラ氏のイラストレーションが使用されています。
今年は(今年も?)たくさんのイベントが予定されています。講演会やトークイベント、ワークショップ・・・と盛りだくさんです。すでに申込がはじまっていたり満席になっているものもありますので、イベントページにてぜひご確認ください。
また、板橋区立美術館の周辺を中心に行われる、今年の「ボローニャ絵本さんぽ」は、18か所で開催されます。過去ボローニャ展の入選者による展覧会や絵本に関わるイベントが、カフェやギャラリー、書店など、さまざまな場所で行われます。こちらもぜひチェックしてみてください!
今年のボローニャ展も、どうぞよろしくお願いいたします!