20254月27日 こどもアトリエ のぐちようこさん

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ページ番号4001972  更新日 2025年5月16日

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4月27日にこどもアトリエを開催しました。今回の講師はのぐちさんようこさん。デザイナーとして子どもに向けたプロダクトの制作や絵本にかかわる仕事をするのぐちさんは、子どもとの造詣ワークショップにも関心を持っておられます。のぐちさんによるこどもアトリエはこれまで何度か開催していますが、いつも美術館で使った素材を使うアイデアをご提案くださいます。今回も当館で梱包などに使った、色も質感もさまざまな大きな紙を準備しました。

連休直前の日曜日、いいお天気の中、こどもたちは家族と一緒に元気に集まってきました。簡単な挨拶を済ませたら、まずはのぐちさんの子どもアトリエ恒例の「準備体操」です。それぞれに大きな紙を配ったら、両手でおもいっきりグシャグシャーっと丸めます。それを開いてゆくと、シワシワのやわらかい手触りの紙になります。さらにビリビリ―と大きく破り、そして、何も考えずにクレヨンで色を塗っていきます。2本・3本のクレヨンを持ってグルグルしたり、たくさんの点を打ったり、ひたすら線を引いたりしていると、あっという間に色とりどりの紙が出来上がりました。こうして子どもも大人も無心になって、頭も体もほぐしてから制作に入ります。

今日の作るのは「おうちえほん」。美術館で使用した大きな紙を正方形に切ったものを、おうちの形に折って、4場面のグルグルめくれる絵本にします。まずは全員が1枚ずつ好きな紙を選んだら、おうちの折り方をのぐちさんに説明してもらいました。普段使っている折り紙よりもずっと大きな紙なので、机いっぱいに広げたり、床に座って折ったりして、大人と一緒に順番通りに進めていきました。おうちの形が出来上がったら、4つの場面があることを確認して、そこに自由に貼ったり描いたりしました。

のぐちさんが、準備体操で作った紙をちぎったり切り抜いたりするのも面白いと教えてくれたので、それを利用する子もたくさんいました。そのほかにも、美術館で集めたさまざまな紙や素材を使ったりして、それぞれのお部屋が子どもたちの好きなものでいっぱいになっていきました。机の上に立ててみたり、クルクルめくってみたり、頭にかぶってみたりしていると、どんどん想像が膨らんでいきます。食べ物、家族、動物、虫が登場する絵本や、景色や季節を表現した絵本が次々に出来上がりました。なかには、立体的なもの、しかけのあるものも。4つの場面を完成させるのは大変ですが、子どもたちは集中して制作を進めていました。

最後は発表会です。大人のみなさんも積極的に自分のおうちを作ってくれたので、本当にたくさんのお家が並びました。ちょっと緊張しながらも、どんなおうちにしたのか説明して、拍手をもらうと、子どもも大人も嬉しそうです。他の参加者たちの作った作品を見る時間も、こどもアトリエの楽しいひとときです。のぐちさんはひとつひとつに丁寧にコメントをくださり、みなさんの作品にすっかり感激していた様子です。

のぐちさん、楽しいワークショップをありがとうございました。自宅にある紙を使って、いろんなおうちを作ってみてくださいね。

こどもアトリエのぐちさん

こどもアトリエ 作業風景

こどもアトリエ発表